今日は陽のあまり射さない一日でした。
朝方は小雨模様でしたし。
昨日ご飯のことをいろいろ書いていたら、「人生最後に何を食べたい?」という主人との会話を思い出しました。
わたしだったらやっぱりご飯系ですね。
生まれが岩手で小さなころから海の幸
はたくさん食べてきました。
母は家でよくイクラの醤油漬けを作ってくれて、雑炊にも必ず入っています。
「半分火の通った半熟イクラがおいしいんだよなあ」
と言うと主人や知人からはなぜか「贅沢もの!」とブーイングを受けます。
もうひとつ挙げるとしたら「味噌おにぎり」
炊き立てごはんに味噌をまぶしただけのおにぎりです。
こちらは東京で就職して、会社の寮で生活していた時代の思い出のごはんです。
給食会社の栄養士として、社員食堂で働いていたのですが、そこでは朝昼夜と3食、食事を出していました。
毎日5時半くらいに起きて寮から出て、バスで30分かけての通勤。
朝ごはんは、社員の皆さんが食べ終わってから、残り物を8時半くらいにいただくのが普通でした。
ある時からベテランパートのおばちゃんが、大きなお釜でごはんが炊けるとすぐ、一口大のおにぎりに味噌をまぶしたものを、栄養士がいる事務所にこっそり届けてくれるようになりました。
こっそり、といっても他の調理員さんや上司の所長さんも知っていてスルーしてくれていたのですが。
もう、すきっ腹にそのおにぎりがおいしくて!
親元離れての生活の心細さ、社会人として厳しい目を向けられる日々の中で、すべて分かって見守ってくれる周囲の温かさに泣けてしまいました。
あの味は忘れられません。