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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

暑い時に身体がよろこぶ食べ物5つ

今週のお題「残暑を乗り切る」

 

昨日は「30℃未満蒸し蒸し日」で、きょうは「朝爽やかだんだん暑い」日です。

じわじわと確実に暑くなってきました。

 

今日のお題は「残暑を乗り切る」です。

残暑を乗り切るためにおすすめの食べ物のお話をします。

 

暑さが続くと、だるい、疲れがとれない、食欲がないなどの未病、
つまり「夏バテ」になりがちです。

 

夏バテにならないためには、次のようにすれば大丈夫です。

  • 自律神経の働きを活発にする(代謝をよくする)
  • 身体を冷やす(旬の野菜や果物を食べる)
  • (逆に)身体を冷やし過ぎない(温かいものも食べる)
  • 酢っぱいものや香辛料で食欲を高める

 

なんか、よく言われる話ですね。講義みたいですね。わかりにくいですね。

「だから、何を食えばいいねん!」と突っ込みたくなりますね。

 

「これが体にいいねんよ」ということで、具体的な食べ物を5つ挙げてみましょう

  • 豚肉(普通)
  • (とても普通)
  • オクラ(旬の夏野菜)
  • 枝豆(夏ならでは。置いてあるだけで消えてゆく。酒のおつまみの定番)
  • 果物・他野菜(全く普通)

 

豚肉

豚肉はたんぱく質ビタミンB1をたくさん持っています。

たんぱく質は、糖質や脂質などと違って体に蓄積できないので、
「昨日食べたから大丈夫」はありません。毎日摂る必要があります。

ビタミンB1は糖質の代謝に欠かせません。
これがないとせっかくの糖質をエネルギーに変えることができず、
糖質をため込んでしまい、皮下脂肪のもとになったりします。

うなぎはたんぱく質とビタミンAはたっぷり摂れますが、脂質も多いです。
パワーを付けようとうなぎやトンカツなどを無理して食べると、
脂質をたくさん摂ることになり、胃腸に負担がかかってしまいます。

栄養をとろうとして逆効果になってしまうこともあるので注意してください。
 

いわずと知れた、栄養界の優等生です。

ビタミンCと食物繊維が含まれていないだけで、それ以外の栄養素やミネラルをバランスよく含んでいます。

良質のたんぱく質をたっぷり含み、ビタミンB2、B6(たんぱく質と脂質の代謝に関わる)、ビタミンA(皮膚や粘膜の維持)、ビタミンD(骨の形成に必要なカルシウム・リンの吸収に必要)、ビタミンE(強い抗酸化力)、ビタミンK(血液凝固作用)のほか、カリウム、カルシウム、鉄なども含んでいて、これ1つ食べるだけであまりいろいろ考えなくても栄養的に問題のない食品です。

なぜビタミンCが含まれていないかというと、鶏は体内でビタミンCを作ることができるからだそうです(もちろん、人はできません)。

食物繊維も彼らの主食である草を食べれば簡単に補給ができるため、卵には含まれていません。なんてシステマチックな理由でしょう。

鶏すごい!

 

もちろん、栄養価が高いからといって食べすぎれば過剰摂取やカロリーオーバーになりますので、一食に一個くらいが適量です。

 

枝豆

たんぱく質とビタミンC、鉄分、カリウムなどをたっぷり含んでいます。

カリウムは汗をかくと一緒に排出されてしまうので補充が必要です。

ビタミンCは、抗酸化作用が強く、免疫を強めてくれます。

鉄分は、不足すると食欲不振になることがあるので、夏バテの原因になってしまいます。

 

オクラ

夏が旬のオクラは、ビタミンAとビタミンCを豊富に含んでいます。

またペクチン、ガラクタン、アラバンなどのネバネバ成分を含有しており、そのネバネバ成分が胃の粘膜を保護してくれるので、疲れた夏の胃にピッタリです。

 

果物・野菜

果物や野菜は身体のバランスを整えて、深部体温を調整してくれます。

 

身体を冷やすならカリウムを含むものを摂るといいです。

イカ、トマト、きゅうり、なすなど、夏が旬の食べ物は身体を冷やす働きをするものが多く、冷たい飲み物を飲むより、身体にやさしく冷やしてくれます。

 

桃には、逆に冷房などで冷えすぎた体を温めてくれる作用があります。

桃に含まれるナイアシン(ビタミンB3)に身体の血行を良くしてくれる働きがあるためです。また、ナイアシンは他の栄養素の補酵素として代謝を進めてくれるので、身体を調整してくれます。

 

このようなものを摂っていれば、夏の暑さにバテている身体を自然に整えてくれます。

 

と、ここで書いているうちに気が付きましたが、
昨日の夕食がまさにこれの集大成でした。

わたし、偉い! 無意識に栄養学を実践している!

あ、写真は撮ってない!

 

レシピをつけますので、苦手なものがなければお試しください。 

「豚肉とオクラの卵炒め」

材料(2人分)

  • 卵…1個、豚もも薄切り肉…80グラム、オクラ…6個、ゴマ油少々(なければサラダ油でもOKです)、サラダ油少々(オリーブオイルでもOK)、みりん少々、しょうゆ少々

作り方

  1. フライパンにごま油を熱し溶き卵をを炒め、半熟のうちに取りだしておきます。
  2. 1のフライパンを洗わないで、そのままサラダ油少々を足して、
  3. 豚肉とななめ切りにしたオクラを炒めます。
  4. 豚肉の色が変わって火が通ったら、みりんとしょうゆを加えてざっと混ぜて、
    1の卵を入れて全体に絡めましょう。これでおしまいです。

ぜんぶごく普通の食材ですが、夏の疲れた体にはピッタリです。

お試しあれ。