主人は新潟の魚沼生まれで、魚沼で食べ盛りの時期を過ごしているのですが、とんでもなく不幸です。
1人暮らしを始めた時に、お店で標準流通米を見つけて、「なるほど、これが標準なのか」と思って買ったそうなのですが、 せっかく買ったお米を最後まで食べきれなかったそうです。
いろいろなブランド米を食べてみたらしいのですが、美味しいと思えたのはコシヒカリとササニシキだけで、ササニシキは少し長めで、コシヒカリはもっちり感が強くて、一番自分に合うのはコシヒカリだという結論に達したそうです。
今は福島の親戚から玄米のコシヒカリを送ってもらって自宅で精米し、それをお釜で炊いて食べています。
何が不幸かといって、外食をした時にお米が美味しいと思うことがほとんどないということです。
けっこういいところで食べたりもするそうですが、お米だけはうちで炊くもの以上に美味しいものがないそうです。
前にも書きましたが、わたしもおいしいお米ばかり食べているので、外で「ここはお米が美味しいの!」と栄養士仲間に推されたお店でご飯をいただいたのですが、「…ああ、そうね」という感想しか言えませんでした。それほどにうちのご飯は美味しいです。
コシヒカリを切らした時に、こっそり別のブランド米を、技術を尽くしておいしく炊いたのですが、「きょう炊き方失敗した?」と言われてしまいました。コシヒカリでも、産地によって違うと当ててしまうのです。これはかなり不幸ですよね。
パンも小麦粉を変えて焼くと当ててしまうし、おいしさの満足度の面からも、コストの面からも、やっぱり彼はけっこう不幸だと思います。