今日は秋晴れの好天気!
残念ながら明日からまたお天気が崩れるそうです。
「平成怪奇小説傑作集1」を読み終えました。
平成に発表された日本の怪奇小説の中から選んだ怪奇短編小説の選集です。
1には平成元年から10年まで、全15作が集められています。
吉本ばなな、菊池秀行、赤江瀑、日影丈吉、吉田知子、小池真理子、坂東眞砂子、北村薫、皆上博子、松浦寿輝、霜島ケイ、篠田節子、夢枕獏、加門七海、宮部みゆき
アンソロジーは収録されている作家の名前をみるだけで、わくわくしてきます。
巻頭の吉本ばななさんの「ある体験」
軽いけど、独特な非日常にさらりと入っていけるお話でした。
フルコースの前菜のような感じで、この後に続く作品への期待感も高まりました。
篠田節子さんの「静かな黄昏の国」
近未来的な世界のお話ですが、現実世界と近すぎて読むのがちょっと辛かったです。
ある意味予想通りに話が進んでいくのですが、不快感を感じながらも最後まで読まずにはいられないお話です。
この短編集の中では中編といってもいいくらいの長さでした。
加門七海さんの「すみだ川」
独特の語り、擬音で世界に引っ張られました。
読後も頭の中でしばらく音が響いて消えませんでした。
巻末の宮部みゆきさんの「布団部屋」
深川が舞台の怪奇時代小説です。
宮部みゆきさんはたくさん、この分野のお話を書かれていますが、この作品も安定の面白さでした。
今手元には「平成怪奇小説傑作選2」があります。
次を読むのが楽しみです。