今週のお題「二十歳」
明日は成人の日ですね
自分が二十歳の頃は、親元を離れて大学に通っていました。
新しい環境に馴染むまで、半年くらいかかったでしょうか。
大学に入って、いろんな話、意味のある話や意味のない話を何時間でもできる友人に出会え、
「ああ、こういう考え方もあるんだ」
と急に世界が開けました。
それまで疑うこともなかった親の言動に違和感を持つこともたくさん出てきましたし、親にどれだけ頼ってきたか、守られてきたかもよく分かりました。
それと同時に。
自分のふがいなさや将来に対する不安に、これまでに感じなかったほど深く落ち込むこともありました。
なによりも感じたのは、圧倒的な自由です。
24時間、すべて自分の自由に使えるのです。
大学の授業に行くのも自由、
好きなだけ寝ているのも自由、
夜どおし友人と結論がでない話をずっとし続けるのも自由、
自分の語りたいお話をこね回して、形作っていくのも自由、
夜の道を目的もなくひとりで歩いていくのも自由。
そしてこの自由には、もれなく自分自身で負わなければいけない責任がついてきます。
この責任の重さを知ったことも、一人暮らしして得た大きな成果です。
18~22歳までの4年間は、わたしにとって本当に貴重なモラトリアムの時間になりました。
あの時間があったから、今生きていけるぐらいの。
今自宅暮らしをしている方も、大学に行くなら1人暮らしをすることをお勧めします。
人生変わります。
その後に親もとに戻るとしても、自分だけの責任のもとに、すべてフリーで暮らすことは、それまでの人生で偏ったものの見方をリセットするきっかけになります。
ここでリセットすると、親離れも含めて、自分の足で立った人生を送ることができるようになります。
それからわたしにとって、二十歳はまさに人生を変えた歳です。
けっこうみんなに好かれていながら誰とも慣れあわない、超絶面倒くさい人間と知り合うことになり、その後の人生でさまざまなかかわりを持つことになったのです。
「この人と一緒にいたら、どんな人生を見ることになるんだろう」と思ったのが運の尽き。
もうおわかりのことと思いますが(え? わからない?)、今の主人と知り合った年齢なのです。
少なくとも、これで人生は大きく変わってしまいました。
よかったかどうかは判断が難しいですが、いまだに飽きないのは確かです。