昨日に続き、思い出の味のお話です。
わたしのふるさとは岩手県の盛岡市なのですが、そこで時々食べに行っていたハンバーグの専門店があります。
小さなお店で、狭いテーブルの間を高くお皿を掲げながらじゅうじゅう言っている焼きたてのハンバーグを運ぶ従業員の方の姿が記憶に残っています。
狭い店なので、厨房の中から出た炒めた甘いたまねぎとスパイスの香りが店中に漂っていました。
木の丸いお皿にライスとハンバーグとサラダが載っていて、ハンバーグから出た油とソースが、ライスやキャベツのスローまで浸み込んできて、かなりこってりした味だった記憶があります。
この味、クセになるのです。
わたしはチェダーチーズののせたメニューが好きで、よく食べていました。あとパインをのせたハワイアンハンバーグもおいしかったなあ。
中学の同級生で違う高校に入った友達から「わたし今度そこでアルバイト始めたから食べに来て!」と誘われて食べに行ったのがそのハンバーグ店「べる」で食べた最後でした。
その後わたしは大学に進学してふるさとを離れ、風のうわさにそのお店は閉店したと聞きました。
あのこってりとした味、懐かしいなあと思いつつダメ元でネット検索してみました。
そしたらありました。
「1968年12月、岩手県盛岡市に誕生したハンバーガーとサラダの店「べる」。13坪の…この小さな店こそが、びっくりドンキーの原点です。」
え、えーっ!!
あのお店からびっくりドンキーができたの?!
今年一番(まだ2月ですが…)のびっくりでした。