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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

わたしの愛した猫たち

今週のお題「ねこ」

今日、2月22日は猫の日だとか。

わたし、今では猫を飼っていませんが、たぶんものすごい猫好きです。

わたしを猫好きにしてくれ、しあわせな猫との生活を教えてくれた猫たちについて語ってみたいと思います。

むかし昔の思い出

幼稚園から小学校の低学年まで、ご近所のおばあちゃん先生のところにピアノを習いに通っていました。

そこに行く一番の楽しみは、ピアノの先生が飼っている猫たちに会えることでした。

運よくレッスンをしている部屋に猫が入ってくれば、捕まえて自分の順番がくるまで膝の上に載せて、好きなだけなで回すことができました。外に猫がいる時は、呼び寄せて家の中まで連れ込んでみたり…

自分の家でも猫を飼いたかったのですが、母親が猫嫌いだったので、飼うことはあきらめていました。猫は大好きだったけど、自分の生活の外にあるものだとずっと思っていました。

飼いたければ飼えばいいのよ

結婚してからも猫は飼えないと思っていたわたしに、あるときポジティブ主人がさらっと言ったのです。

「ねこを飼いたいなら、飼えばいいんじゃない?」

「でも、世話ができるかどうかわからないし」

「できるようにすればいいんでしょ。あなたは生き物と関わるのがへたくそだから、練習の意味でも猫に付き合ってもらったらいいと思うよ」

生き物と関わるのが下手…? それってどういう… いや猫、飼いたければ飼ってみればいいのか…

いろいろ混乱しながらも、飼ってみたいと思うようになりました。

一匹目のかれ

そのころに住んでいた社宅の周囲に、人懐っこい野良猫がいました。

「あの猫を飼いたい」と言ったわたしの言葉にうなづいて、主人が味噌汁のだしに使った煮干しを持って、出ていきました。

見ていると「ほーら、これ何だかわかる? きみの好きなお魚じゃあないのかなあ」

煮干しにつられたのか、主人のおかしな様子に興味を持ったのか、その子猫はすなおにトットットと主人についてきて、我が家に迎え入れることができました。

白黒のブチで、しっぽの先が針金みたいにカクっと曲がった子猫でした。

こうして、その猫(男の子でした)は家族になりました。

お風呂に入れたり、予防接種をしたりとたいへんでしたが、近くに信頼できる獣医さんがいてくれて、アドバイスを受けながら、お世話をしました。

その後長男が生まれましたが、彼は先輩として長男を見守り、時に理不尽な扱い(耳をつままれたり、指でひっくり返されたり)をされても、面倒くさそうな顔をしながらも、じっと耐えてくれている賢い猫でした。

二匹目の彼女

その後、社宅から一軒家に引っ越し、長男3歳、次男がお腹の中にいる時のこと。

長男と主人が、一匹の白い子猫を公園から抱えて帰ってきました。聞くと公園にいた子猫で、子どもたちが「その猫を飼いたい、でも家のひとを説得するまで面倒をみることができない」と議論していたので、「飼えるまで預かる」といって引き取ってきたという話でした。

「子猫の世話やトイレの掃除は、赤ちゃんのいるお母さんはしなくていい。2人でする」

たぶん、一時預かりではすまないだろうな…との予想通り、その子(女の子でした)

も新しい家族になりました。

猫たちとの暮らし

猫たちは、お互いに毛づくろいをしたり、2匹で丸くなって添い寝をしたり。先住のオス猫が新入り猫の面倒をよく見てくれました。2匹でじゃれているのを見ると、こちらも安心します。

猫は本当によく毛づくろいを しており、主人もよく頭をざーりざーりと舐められていました。

こうしてお父さん、お母さん、息子2人、オス猫、メス猫の家族ができ上がりました。

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オス猫と次男坊

子ども達は猫たちを膝にのせたり、首やあごの下をかいてあげたり、添い寝してもらったり、わたしが子どもの頃夢見ていた猫との生活の中で育ちました。

 

猫たちはおじいちゃん、おばあちゃんになるまで長生きしてくれ、息子2人の成長を見守ってくれました。

息子たちにとっては、猫のいる生活が日常でした。

オス猫の方は長男が高校生の時に逝き、メス猫のほうは次男が大学に行く少し前に逝きました。

二匹とも家族が見守る前で力を振り絞って寝床まで歩き、落ち着いたところを撫ででいるうちにすっとあちら側に逝ってしまいました。

一匹目が逝った時、ああ、逝ってしまったなあと思っていたら、主人がぼそりと

「あいつは最期まで私を何かから守ってくれていた気がする」

 寝る時はいつもふとんの中の、主人の左側の定位置に寝ていたのですが、なくなる半年くらい前から、枕の上で主人の頭に寄り添うように寝るようになっていたのです。

わたしもなんとなくそうなんだなあと納得してしまいました。

 

猫たちを見送ってから、もう何年も経ちます。猫のいる生活を恋しく思いつつ、新しく猫を飼うことはなかなか考えられませんでした。

最近、猫をまた飼いたいという気持ちがあるのですが、最後まで自分が面倒をみられるかどうかと終活的なことを考えてしまうようになっています。