4月はいろいろなことの始まりの季節です。大学入学や就職などで、親元を離れて新しい生活を迎える方も多いと思います。
一人で暮らし始めるこの機会に、食の自立についても、大きく一歩を踏み出しましょう。
食の自立というのは
- 自分で食事を作ることができる
- 外食も含めて食べるものの栄養バランスを考えることができる
- 衛生管理の知識を持つ
のことです。
自分で食べるものを作ることができる
米を洗って炊くことができる。野菜や肉を切って調理できるということは、生活していくための大きな力になります。
とりあえず道具はなんでもかまいません。電子レンジ調理でも、グリルやオーブントースターでも、もちろんフライパンや鍋を使ってでもOKです。
食事を作るときの流れは以下の通りです。
買い物→下準備→切り方→調理→片付け、洗い物、食材の使い切り
お店で食材を選ぶこと、その食材に合った下処理、切り方、調理法や後片付けなど、それぞれのステップで経験を積むことで、どんどんスキルアップができます。
外食も含めて食べるものの栄養バランスを考えることができる
自分で身体のことを考えて、食べるものを選ぶことができるのも大事です。
外食でもファーストフードでもコンビニ弁当でも、「何を選ぶか」が大事です。「肉ばっかり食べてるな」「野菜をあまり食べていない」と自覚できれば、その分を後で補充すればいいのです。
栄養のバランスを1食ですべて完璧に摂る必要はありません。1日、1週間のサイクルでバランスがとれていればいいのです。
衛生管理の知識を持つ
衛生管理は、おろそかにすると命にもかかわるおおごとです。
生肉を切ったまな板で生食する野菜などを切ってはいけないとか、いったん開封したマヨネーズは冷蔵庫保存しないといけないとか、食中毒にならないための、基本的な知識は必要です。
特に夏場は、味噌汁やカレーは常温で数時間放置しただけで腐りますから、注意が必要です。
これらは最低限、押さえておきたいです。
わたしの失敗
自分の子どもが大学進学のため一人暮らしを始めるとき、一緒に調理道具をそろえたり、簡単に作れるレシピを渡したりしました。普段から家の手伝いはやってもらっていたので、ひとりでもある程度できると思っていました。
ところが、「豚肉を使ってこれを作るとき、豚肉のどこを買えばいいの?」
「ほうれん草と小松菜とにら、どれを使えばいいの?」
と息子から質問が…
ああ、食材を選ぶ「買い物」は教えていなかった…!
我が家の食材は90%は生協購入しています。そのため、子どもと一緒に買い物することはほとんどなかったのです。
自分の失敗も含め、細かいことについてはまた後日触れていきたいと思います。