しごとの思い出
料理講習会講師のお仕事の思い出の続きです。
ある公民館からNPOに「小学生・中学生のお子さんを持つお母さん対象に、食育の講座をやってほしい」とご依頼がありました。
依頼元の希望は、2回に分けての講座で、1回目の講座は、栄養のバランスをよく考えて作られている<学校給食>の献立を参考にした料理の提案で、2回めの講座は子どものお弁当作りをテーマにしてほしいとのことでした。
わたしは1回めを担当し、2回めは会の他のメンバーがやることになりました。
学校給食の献立?ということで、その地域の給食のメニュー、自分の子どもの通っている学校の給食メニュー、その時にわたしが働いていた幼稚園の給食メニューなどを照らし合わせて献立を決め、それをご家庭でできるようにアレンジしました。
最終的に「鶏ごぼうご飯」「大豆とじゃこの揚げ煮」「五目ワンタンスープ」の3つのレシピを作りました。
不足しがちな根菜、大豆、他野菜類がたっぷり摂れ、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な献立です。
受講生の方は、ふだん料理を作っている主婦の方ばかりでしたので、変なところで引っかかることもなく講習自体はスムーズに進みました。
「バランスのいい食事を作るために、野菜の簡単な副菜をプラス一品するのも方法」
「食育と思うと難しいけど、普段の食事でこどもに食体験をさせることが大事」
「お手伝いは子どもにたくさんさせてください」
「今日ご紹介したレシピは、家族みんなのための健康メニューです」
などをお話しました。
3つのレシピはどれも好評でしたが、なかでも大豆とちりめんじゃこをサラダ油で揚げて、甘辛いタレを絡めた「大豆とじゃこの揚げ煮」は
「おいしい!」
「カルシウムすごいよね」
「お弁当にもいい」
ととても反応がよかったです。
これはわたしが幼稚園給食で作っていた定番メニューで、幼稚園の子たちも大好きでした。
講習会が終わったあと、アンケートをお願いして後日回収させていただきました。
「お話や実習で少し意識が変わり、1品献立が増えているこの頃です。この気持ちをなるべく継続させたいと思っています。教えていただいたメニューは、ぜひ我が家の定番となるよう活用したいと思います」
「普段の食事作りのときに少し意識して、野菜や豆類などを多く取り入れるようになりました。今まで面倒に思っていた、ちょっとした手間も意外とやってみると簡単で楽しいんだなあと」
「じゃこと大豆のレシピを家で作りました。主人が喜んでくれて…今まで食事は、こども中心で主人のことはあまり考えていなかったので、主人のためにもいろいろ作ってあげたいと思いました」
などなど、うれしいメッセージをいただきました。
特に最後のご主人が喜んでくれたというお話は、2回目の講習会のときに
「この前の講師の先生にぜひお伝えください」と直接いわれたともう一人の講師からお聞きしました。
うれしいのはもちろんですが、自分がこんな形で影響を与えることができるということに責任と使命感も強く感じました。
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