5月も半ばです。いつも利用している生協のチラシにも、そろそろ自家製漬物関係の商品が出てきました。
らっきょう漬け、自家製ピクルス、甘酢しょうがを漬けるために使う保存びんや、酢や氷砂糖などです。
もう少ししたら梅酒用の梅も出てくるだろうな…と思いつつ、台所の床下収納庫をチェックしました。
まだ結構、昔作った梅酒が残っている!
9年物の梅酒です。
そういえば、最近飲んでいないなあ…
これだけ残っていれば、今年は漬けなくてよさそうです。
梅酒と言えば、もう飲んでしまったのに、残しているもの、どうしても捨てられないものがあります。
子どもたちに、梅の芽取りを手伝ってもらって漬けた梅酒の入っていた瓶です。
竹串で梅の芽をほじくり出す作業は地味ですが、クリンときれいに取れるとかなり気持ちいいものです。子どもたちもわたしも嬉々としてやっていた記憶があります。
瓶には、子どもたちがその時描いてくれた自画像入りのラベルが貼ってあります。
何年か前、長男が彼女を連れて家に帰ってきたときに、ワインを飲もうとしたらワインオープナーが見事に壊れてしまい、しかたなく梅酒を開けました。
その時に長男にこのラベルをみせました。
「これ、覚えてる? 一緒に芽取りをした梅の」
「あー、そうだ! この時風邪ひいていたんだよ」
梅酒には漬かっていた時間分の想い出を呼び起こす力があります。
子どもたちはもう家を出ていて、一緒にお酒を飲む機会もなかなかありません。
梅酒がなかなか空かないのも、このせいですね。いつかみんなが集まった時にまた飲みたいと思っているので、なかなか消費できないんです。
今ある梅酒が空になったら、またこの瓶に新しい梅酒を漬けようか、などと思ったりします。