捨てられないもの…と考えて、ふと目の前をみたらそこにありました。
カシオのソーラ電卓です。
購入したのが昭和の終わりごろだから、もう30数年使っています。
外枠の一部が浮いていたり、キーの反応が時々悪かったりと、かなり劣化している部分はありますが、未だに現役で使っています。
昔むかし、栄養士の職場にパソコンがなかった頃は、栄養価計算はすべてそろばんや電卓での手計算でした。
食品成分表をめくりながら、電卓に数値を入れて計算していたのです。
この電卓は委託給食会社に勤務していたときに購入しました。
それから、社員食堂の定食のカロリーを計算したり、売り上げを計算したりするのに活躍してきました。
その後、会社を離れてからは自宅で何か計算したりするときに使っていたかなあ。あまり覚えていません。
再就職してからは給食の現場に持ち込んで、油が飛び、湯気の吹き上がる過酷な状況の中で、米の吸水率を計算したり、残食量を計算したりしてきて、壊れることもなく役目を果たしてくれました。
何度か新しい電卓に買い替えようとしたこともありましたが、同じメーカーでもキーの配列が微妙に違っていたりして、目をつぶっていても打てるくらいに使いこんできた、この電卓の代わりになるものは見つけることができませんでした。
事務用品や文房具はいろいろと使ってきましたが、これほど長く使い続けているのはこの電卓だけです。もうこうなったら、動かなくなるまで使い続けます。
動かなくなった時は… どうしましょうね。
こっそりどこかに隠しておいて、捨てられないような気がしています。