きょうは読んだ本の感想です。
ジキル博士の娘のメアリ・ジキルの視点から物語が始まります。
「ジキル博士とハイド氏」をご存じの方なら、これだけで剣呑な気配を感じとれるでしょう。
他にもハイド氏の娘、ラバチーノの娘、モロー博士の娘、フランケンシュタインの娘など、ゴシックホラー好きにはおなじみの物語の、マッドサイエンティストたちの娘たちが登場してきます。
娘たちは、シャーロック・ホームズとともにロンドンで起こった若い娘の連続殺人事件を追いかけることになります。
ミステリーとホラーと娘たちが背負ったそれぞれの物語をすべてぶち込んで、ごった煮になりそうなところを、スパイスのおかげか調理法の妙か、それぞれのキャラクターが活かされた、すっきりとしたアクションミステリになっています。
最後まで、とてもおもしろく読めました。
どう見ても悲劇の主人公でしかない登場人たちが、みんな前向きで明るくそれぞれの運命に立ち向かっていくさまは、見ていてうれしくなります。
ホームズ物のオマージュとしても楽しめると思います。
モンスター娘たちそれぞれもとても魅力的なのですが、彼女らと違って普通の人間のはずのジキル家の家政婦のミセス・プールが、モンスター娘たちを圧倒しているのが最高です。
未訳の続編もあるようなので、願わくはこの本が売れて続巻が出てくれますように。
きょうの買い物
来年用の手帳を購入しました。
長く使っている高橋の手帳です。
毎年その年のテーマカラーということで色を選ぶのですが、今回は初めて見かけた抹茶色の手帳を選びました。
薄さの割に書き込めるスペースが多いのが気に入っています。
来年の準備も着々と進んでいます。