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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

「名探偵に薔薇を」を読了しました

お題「我が家の本棚」

このところ晴れた日が続いています。

夜の月も星もきれいです

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きのうの夜空

晴れた日の翌日の朝は冷えてこんな風景もみられました。

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つらら!

水道から滴った水が凍ってつららになっていたのをみつけました。

見るだけで寒い冬の朝でした。

 

「名探偵に薔薇を」城平京

先日読了した城平京さんのデビュー作のミステリ小説です。

城平さんの作品は「虚構推理」シリーズですっかりファンになっていたので、この小説も期待感いっぱいで読み始めました。

 

本格ミステリ小説らしく、物語の始めに登場人物一覧があります。

犯人はこの中の誰かだ、という作者の挑戦状でもあるこの一覧があると、とてもうれしいです。

日本物でも外国物でも、一族が出てくる話だと同じ苗字の人だらけになるので

「あれ、このひとはだれだっけ?」

と途中で見直すのにもとても役に立ちます…

 

この「名探偵に薔薇を」は第一部「メルヘン小人地獄」、第二部「毒杯パズル」の2部構成になっています。

どちらにも登場する探偵は瀬川みゆきという女性です。

2つの事件の関係者である三橋荘一郎とは同じ大学の学生で、彼から事件の解決を依頼されます。

 

こんな風に書くと本格推理小説のようですが、作者が城平京さんです。

探偵が犯人を見つけて終わりというはなしではないです。

特に第二部を読み始めてからは

「え、ええっ!えええ!」

読んでいる本を床に叩きつけたくなる衝動に何度もかられました。

なんじゃこれは!

 

作者の思うつぼというか、ぶんぶん心を振り回されました。

名探偵。かわいそうすぎる…

花でもあげないとかわいそうでみていられません。

「名探偵に薔薇を」実にいいタイトルです。

 

まだ読んでいない方には、ぜひご一読をお勧めします。

 

この作者さんの「虚構推理シリーズ」も面白いです。

 

 

雨の日も神様と相撲を (講談社タイガ)

雨の日も神様と相撲を (講談社タイガ)

 

 こちらはミステリではありません。

妖怪は出てきますが、さわやかな青春小説です。

最後まで読んだあと、すぐ始めに戻って読み直してしまいました。

なんども何度も読み返したくなる作品です。