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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

お弁当の思い出 -「これじゃない」コンビーフがとろける日

今週のお題「お弁当」

きょうはわたしが母から作ってもらったお弁当の話です。

わたしは幼稚園小学校は給食で、高校は購買のパンを買っていたので、お弁当を食べていたのは中学時代だけです。

 

母が作るお弁当は「茶色いおかず」がほとんどで、甘い厚焼き玉子やタコさんウインナーなどとは縁のないお弁当でした。

夕べのおかずだった豚肉と玉ねぎの炒め物とか、切り干し大根の煮つけ、おでんのがんもどき、焼きたらこ…

中学生になって好き嫌いはほとんどなくなっていたので、いつも残さず食べていました。

でも友達が持ってくるようなきれいな玉子焼きや、うずらのベーコン巻きとかを見ると、ちょっとうらやましく思っていたのも事実です。

 

あるとき友人のお弁当箱の中に見慣れないものがありました。

茶色と白で、けば立った繊維状のものです。

「これなに?」

「え、食べたことない? いいよ食べても」

 

口に入れたとたんにとろけて旨みが広がります。

それがわたしのコンビーフ初体験でした。

 

さっそく家に帰って母に

「今度お弁当にコンビーフいれて!」

と頼みました。

数日後、わたしのお弁当に1センチ厚に切られたコンビーフが入っていました。

口に入れたとたん、なんかこれじゃない感が…

あの時みたいにとろけない。

友人のお弁当のコンビーフは、ひと手間かけてほぐしていたのです。

箸でほぐして口に入れるとあの味になりました!

 

その後、コンビーフはわたしのお弁当の定番おかずになりました。

 

ノザキブランド コンビーフ 100g 4個
 

 

2019年12月で、このコンビーフ缶の「巻き取り鍵」のついた「枕缶」と呼ばれるコンビーフ缶生産が終わるというニュースがありました。

あの台形の缶の側面の爪に、巻き取り鍵をセットして最後まで巻き取っていくと上下に缶が分れるというあのステキなギミックがなくなるというのです。

 

缶を製造するラインの老朽化が原因ということなので、しょうがないですけど。

あの独特のコンビーフ缶も思い出になってしまいました。