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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

小松左京さんの「復活の日」を読む

今週のお題「読書の秋」

お題に乗っかって、最近読んだ小説をご紹介します。

 

最近読んだ本

小松左京さんの「復活の日」を読了しました。

文庫版の初版が出たのが1975年。

草刈正雄さん主演の映画が公開されたのが1980年。

いまから46年以上前の作品です。

 

当時話題になっていたのであらすじは知っていたのですが、映画も観ておらず、小説もいままで未読でした。

 

兵器として研究されていた細菌が外部に漏れてしまい、世界的なパンデミックを起こし、南極だけがひとが生存できる場所になってしまう。

そこから人類は復活の日を迎えることができるだろうか…?

そんな物語です。

 

コロナ禍の中で読むパンデミックの描写は生々しいです。

医療従事者の奮戦、研究者や政治家の視点など、ぐいぐいと引き込まれながら読み進めました。

46年以上前に書かれた小説とは思えないほど、リアルな描写です。

 

これも今更ですが、小松左京さんの文章の表現力はすごいのですね。

骸骨になった少女の着ているスカートの模様や、海底から見る滅びた世界の緑の色。

映像がどれもこれも強烈に目に浮かびます。

かと思えば、地球全体や宇宙からみたら人類の存亡なんてほんの些末なことに過ぎないという視点でも見せてくれます。

 

インターネットもスマホもない時代のおはなしです。

ここでこうすれば、被害が食い止められたとか、もしこの人がこう動いていたらとか、たくさんのifはあります。

でも今も昔も人間の本質は変わっていない気がします。

 

この小説は作者が人間に対して、最後まで希望をもった描き方をしているので、読後感は決して悪くありませんでした。

 

復活の日 (角川文庫) [ 小松 左京 ]

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感想(11件)

 

ハードだけど、読みやすいSF小説だと思います。

若い世代にも読み継がれていってほしいです。

 

今日出会ったものたち

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紫式部の実

白い壁をバックに紫式部の実の紫がとても映えてきれいでした。

 

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晩秋のかまきり

きょう仕事場で遭遇したかまきりです。

どこから入ったのか白い壁に張り付いていたので、外のプランターの花まで移動していただきました。

外は寒いけど、室内では食事もできないからね…