今週のお題「赤いもの」
お題の赤い好きなものを考えているうちに、20代前半のわたしの相棒だった赤いバイクの記憶がよみがえってきました。
大学時代原付の免許を取って、50CCのバイクに乗り始め、そのあと教習所に通って小型2輪の免許を取得しました。
教習所の教官から
「始めは80CCのバイクにしようね」
というアドバイスをいただいていたのですが、小型免許で乗れる最大排気量の125CCのバイクを買ってしまいました。
カワサキのバイクの流線形のシルエットが好きで、AR80とAR125を比べてみたら、125CCの方がよりスタイルがよくて格好よかったので。
わたしは身長が低くて運転もへたなので、125CCの車高の高さには予想以上に苦労しました。
走行中は大丈夫なのですが、停車時によく立ちゴケしてしまうのです。
そのためツーリングに出かける際には、シフトレバーの替えを何本も持っていました。
(コケるとレバーを折ってしまうことが多かったので…)
カワサキのZ400FXに乗っていた彼(現主人)と一緒に、よくツーリングに行きました。
雨の日も風の吹く日も、真夏の日差しの中も、雪が残る寒い時期も、バイクでいろいろなところに出かけました。
バイクは移動の足であり、何より自分でバイクを思うように操る感覚が最高でした。
わたしの赤いAR125は、低回転だとポンポンと可愛らしい音を立てるのに、回転を上げるとキーンと高音に変わって加速感が心地よい、いいバイクでした。
大学を卒業して、社会人になっても乗り続けていましたが、交通事故で膝に怪我をしてしまい、その後はバイクに乗っていません。
バイク本体は無事だったので、彼の知人にお譲りしました。
もうバイクに乗ることはないと思いますが、身体にはバイクに乗っていたときの感覚が残っています。
いまでも時々、あの赤いバイクに乗る夢をみます。