「ミッドナイトブルー」という漫画の短編集を一気に読みました。
この作者さんの漫画は初めて読みます。
(ちなみに主人から勧められました)
何の先入観もなしに読み始めたら、止まらなかったです。
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ミッドナイトブルー (フィールコミックス) [ 須藤佑実 ] 価格:990円 |
「箱の中の想い出」
ふーんと思いながら読んでいたら、ラストでやられました。
こうくるのか。
こういう梯子の外され方、好きかも。
「夢にも見たい」
あるある…から始まって、えーこっちに行くの?
こちらもラストは予想外でした。
「今夜会う人」
タイトルのつけ方が絶妙です。
最後まで読んで、力の抜ける感じがステキでした。
「花が咲く日」
これもこちらの予想を越えた展開と終わり方でした。
おい! とつっこみたいです。
「白い糸」
「俺 先輩のこと 見つけるの得意です」という、先輩に片思いする、けなげな後輩男性のおはなしです。
昔、彼(現主人)とケンカした後、ひとりで入った喫茶店に、わたしを追っかけてきた彼が迷わず入ってきたことを思い出しました。
ふたりでよく入る店は他にもたくさんあったのに、一度ぐらいしか入ったことのないその店にわたしがいるとどうして分かったのか?
今でも謎のままです。
「ある夫婦の記録」
これどういう話になるの?
え、え?
あー、こんなこともあるかなあ…
と思わせてくれるおはなしでした。
「ミッドナイトブルー」
卒業しても 2年ごとに4人で集まろうよ
そう約束した2日後、彼女は事故で死んでしまった。
本の帯にそう書かれている、表題作です。
泣ける話と構えて読みだしたのですが、こちらの予想の上をいくラストでした。
なんか心地よさを感じてしまいました。
さらさらと読めてしまう軽さと、ここではないどこか別の世界に連れていってくれる独特の雰囲気のある7編の短編集です。