今回は緊急事態です。工務店担当のかりんがお送りします。
玄関のドアが壊れました。
鍵の部分ではなく、ドアハンドルが下がったまま戻らなくなって、屋内側からドアが開けられなくなってしまったのです。
とりあえずは勝手口から出入りするしかありません。
30年使い続けたので、正直寿命かなとも思いますが、修理しなければなりません。
全交換だとかなりのコストになるでしょう。
機械パーツなら直す方策もあるかもしれませんので、さっそく分解に入ります。
原因追及
屋内側にあるネジ4本を外すとハンドルと2ndロックごと外れてきます。
この段階では問題なさそうです。
内側を外すと外側も外れてしまうので、とりあえずサイズの合うワッシャーで固定します。
この状態になると、外側のドアハンドルの構造を見て、押し上げられる構造部分を自分の手で動かすことで開けることができるようになります。
当面はこれで開けることで、勝手口から出入りしなくてもよくなりました。
外した屋内側のパーツをさらに分解していきます。
ここで、上のベロを押し上げるテコになっているパーツが破損しているのがわかりました。
完全に壊れてしまっています。
壊れているのはこの部品だけで、これを交換するだけで問題なく直りそうです。
ネットでこの部品を探してみることにしました。
解決策を探して
ところがこの部品が見つかりません。
このドアハンドルのメーカーのサイトを見たり、「メーカー名+部品」で検索したりしましたが、ここまで分解している情報は見つかりませんでした。
部品交換がダメならレバーハンドルとロック込みで交換することになってしまい、最低でも6万円から8万円くらいかかります。
この部品さえあれば直るのに…
部品名がわかれば見つける方策もあるかと思ったのですが、わからないと手詰まりです。
画像はあるのに、その先に進めない… ん? 画像はある?
Googleさんには、画像検索という機能があります。この画像を入れて検索すると、類似している画像を見つけてくれるという機能です。
野草や花などで使ってみたことはあるのですが、ここでも使えるのではないでしょうか。
ダメもとで検索してみたら、なんと、まさにこの部品がヒットしたのです。
Googleすごい!
見つかったのは、みんからのこのページです。
それほど期待せずに見たら、まさに私の求めている情報でした。
しかし、金属用接着剤で直せるのか?
強い接着力を謳う接着剤を買って、期待してやってみたらガッカリという経験をこれでもかというくらいに重ねているので、不安はありますが、試してみる価値はあります。
ダメならAssy交換するだけなので、千円でお試ししてみることにしました。
さっそく近所のホームセンターに行きました。
一軒目では見つからず、二軒目でみごとにGetしました。
不安な気持ちを残したまま、帰路につきます。
修理までの道のり
接着作業でいちばん大事なのは、一にも二にも脱脂です。
油脂分が少しでも残っていると、接着はうまくいきません。
古いグリスが残っているので、自動車用のブレーキクリーナーで脱脂し、さらに無水エタノールで脱脂しました。
脱脂できた状態でメタルロックのA液とB液を混ぜ、貼り付ける面の両面に塗ります。
粘度がほとんどないので、固定するのに苦労しましたが、布を挟んで万力で固定しました。
冬だと3時間で実用強度が出るということなので、しばらく放置しておきます。
何やかにやあって、丸一日以上放っておきました。
恐る恐る外してみると、かなりしっかりと接着されています。
これなら大丈夫そうです。
実際に組み立ててみましたが、強度は問題なさそうです。
かなり強く接着されています
あとは持久性ですが、こればかりは推移を見ていくしかありません。
どれくらいでダメになるかで、全取り替えにするか、修理しつつ維持していくか様子を見ていきます。
元の通りに組み立てて動作を確認しました。
問題はなさそうなので、ドアに取り付けます。
直りました
丸一日使用してみましたが、今のところ問題は起きていません。
直ってくれたようです。
今回は情報が探せなくて苦労しました。
そんな中で、Googleの画像検索のおかげでベストなページを見つけることができました。
その私のニーズぴったりのページを公開してくれているみんからのneriwasabiさん、本当にありがとうございました。
このページがなかったら、直すのをあきらめるしかありませんでした。
こういうものがあるので、インターネットはおもしろいのです。
セメダイン|CEMEDINE メタルロック P25gセット AY123 価格:900円 |
かなり負荷のかかる部分のパーツなので半信半疑でしたが、とりあえず問題なく作動しています。接着剤の進歩は恐るべきものです。
あとはどれくらいこの強度を維持してくれるかですね。
価格:61,600円 |
途中であきらめて検討したのは、ロックセット全体の交換です。
普通だとこれしかないでしょう。
サイズ合わせは必要ですが、取り付けるだけなら自分で簡単にできます。
今回の対応で、6万円節約できたということですが、工作が苦手な人はさっさと鍵屋さんなどに交換をお願いした方が安心だと思います。
工賃は1~2万円くらいのようなので、8万円くらいから交換できると思います。