4月に入りました。
毎年桜が咲いて散る頃には、わたしのスギ花粉症も収まってくるので、あと少しの辛抱です。
3月の子どもクッキングの振り返りです。
メニューは新じゃがを使った肉じゃがと、桜もちです。
肉じゃが
給食でも定番のメニューかと思っていたのですが、子ども達に聞いたらあまり出ないとのこと。
地域にもよるのでしょうが、最近は人気がないのでしょうか。
野菜を切ってもらいながら、
「うちのお母さんの肉じゃがのにんじんはもっと大きいよ!」
「うちのはね、たまねぎこんなにいれないよ」
などいろいろ話が聞けました。
大きな新じゃがの皮をピューラーで剥いているときにアクシデントが!
4年生の男の子が指を切ってしまったのです。
ピューラーは包丁より気を抜いてしまうせいか、事故も多いです。
(わたしも家で考えごとしながら手を動かしているときに、やってしまうことがあります…)
基本はまな板の上に食材を置いて、手で押さえてピューラーをかけるのが安全な使い方なのですが、慣れてきたその子は流しの中でじゃがいもを握っていた左手の指にピューラーをぶつけてしまったようです。
幸い、消毒して絆創膏を巻いたら出血もすぐに止まりました。
聞いたら、その子は初めて指を切ったとのこと。
かなりショックだったようで、そのあとしばらく黙り込んでしまいました。
その子の代わりに、わたしが口で説明しながら野菜を切ったり、洗い物をしながら話しかけ続けました。
炒め物や煮物をする頃には、やっといつもの調子に戻って、おしゃべりしてくれるようになったので、ほっとしました。
お迎えにいらしたお母様に、怪我をさせてしまったお詫びをしたら
「大丈夫ですよ。どんどん経験させてください」
と言っていただきました。
危険なことを教えながら、怪我無く経験を積んでもらえるように、細心の注意をはらって講義をしていこうと改めて思いました。
肉じゃがの作り方は作る人の数だけあると思いますが、押さえておきたいコツはいくつかあります。
・じゃがいもは大き目に切る
・少な目の煮汁で煮る
・冷まして味をしみ込ませる
上のふたつはじゃがいもの煮崩れを防ぐためです。
煮汁をゆっくりしっかりじゃがいもにしみ込ませると、おいしく出来上がります。
今回はそれに加えてもう一工夫。
最後の仕上げに、やき麩を入れて肉と野菜から出た旨みを吸い込ませます。
やき麩を知らない子もいて、びっくりしました。
手で触って、1個かじってもらい、食体験してもらいました。
桜もち
薄力粉に白玉粉を混ぜて、もっちりした生地を作り、うすくのばしてクレープを焼くようにフライパンで焼いてもらいます。
それでこしあんを包んでできあがり。
食紅を使うのは嫌なので、いろいろ試した結果、苺のしぼり汁を加えてピンクの色を出しています。
桜ならぬ苺の香りがつきますが、これはこれで春の風味です。
ひとり一台づつコンロ台が使えるので、となりで肉じゃがを煮詰めながらフライパンで生地を焼いていきます。
なかなか丸く綺麗に焼くのはむずかしいので、切れたり四角くなった生地も出てきます。
うまく包み切れないもので、クルクルまいた創作菓子を作ってくれた子もいました。
みんなのアイデアには、いつも感心させられます。
4月のメニューはチーズを入れたハンバーグと、オレンジババロアの予定です。
家でも作ってもらえる料理を目指します。