暑い日と寒い日が交互に来ているきょうこの頃ですが、お身体の調子は大丈夫でしょうか。
いろいろとやっているので、体調不良が気候によるものか過重負担によるものかわからず、とりあえず気圧のせいにして知らないふりをしている工務店担当であるかりんが、ゴールデンウィークの特別企画として、出張保守修理サービスのご報告をいたします。
出張サービスのお話の前に、悲しいご報告が一つあります。
少し前にドアハンドル修理のご報告をしましたが、やはり接着剤の限界か、2週間ほどでゴキュという感触があり、また元の通りに下がってしまいました。
「うわああ、だめだ」
「何? どうしたの?」
「接着剤の進歩は限界を見た。もう溶接機を手に入れるしかない。溶接で新しい世界を開くんだ」
「落ち着いて。溶接なんてしたことあるの?」
「スポット溶接なら」
「スポット溶接で何とかなるの?」
「…ならない。新たな世界の扉を開かなければ」
「落ち着いて。前のようにすれば、とりあえず使えるんじゃない?」
「…レバーを上向きに動かせば、使うことはできる」
「じゃあ、しばらくはそれで対応して、新しいものに交換するか、溶接の新たな世界に踏み入るかを考えましょう」
「がるるる…」
「どうどう。落ち着いて」
再度対策を検討しなければなりません。
今回の出張先は、かりんの実家です。
私の母から、以下のようなSOSが来ていました。
一.掃除機が使い始めたとたんに止まってしまう
一.ストーブの点火ができなくなった
一.トイレの流れが悪い
コロナウィルスのまん延防止が出ていたため、しばらく訪問することができなかったのですが、ようやく落ち着いてきたので、連休直前のタイミングで訪れました。
掃除機が使い始めたとたんに止まってしまう
着いてお茶など飲みながら一息ついて、いちばん困っているらしい掃除機を見てみることにしました。
機種はダイソンのDC48です。購入してから9年ほど経っています。
「見てもらってダメそうなら買い換えるわ」
これで安心して、ギリギリまで攻めることができます。
ありがちな原因の一つであるフィルターを確認しましたが、問題なさそうです。
スイッチを入れてみると、電源は入ります。
掃除を始めると、電源が切れてしまいます。
どうも負荷がかかったところで切れてしまうようです。
ホースを外した状態で電源を入れて、吸い込み口をふさいでも止まりません。
途中に何か詰まっているのかと思い、ホースを覗きましたが、詰まりはありません。
念のため、ホースをつないで動かして、吸い込み口をふさいだりしても問題なく動いています。
では、問題はヘッドにあるのでしょう。
とりあえずヘッドを分解してみます。
すぐに原因がわかりました。
吸い込み口にゴミがぎっしり詰まっているのです。
「なんで詰まったのかな?」
ゴミを取り出すと、薄い木の板がぴったりとはまっていました。
どうやったらこんなものがこんな風にはまるのかわかりませんが、ゴミを取り除いて清掃して、ヘッドを取り付けて動かしてみたところ、問題なく動きました。
とりあえず、一つ目はこれで解決です。
母には「なんで直せるのよ」と言われました。
ストーブの点火ができなくなった
次はストーブです。
これから使うことはあまりないかもしれませんが、来年に備えてみておく必要があります。
機種はトヨトミのRC-S280-Wで、昨年の10月に購入したものです。
3月までは使えていたということなので、初期不良というわけでもなさそうです。
電池を替えてもダメだったということでしたが、交換した電池もダメだったというケースもあるので、残容量を確認しましたが、問題ありません。
実際に点火してみると、火元が明るくなるのですが、芯に火が点きません。
トヨトミさんのストーブの点火装置は電子点火で、こことダブルクリーンの機能がよいので推薦したものなので、責任を感じてしまいます。
燃焼筒を外してみると、芯が妙に黒い。
カーボンが付いている?
芯をほぐして点火してみたら点きました。
「ほう、点いたの」
母はそう言って、火力を絞ります。
「ちょっと待って、なんでそんなに絞るの」
「強くしといたら灯油を使うじゃない」
「いや、絞りすぎるから煤が付くんだよ。上が赤くなるくらいにしておかないとダメだよ」
本来なら、芯のお手入れをするか、芯を交換するかしたほうがよいのですが、今回は「いいから、いいから!」と言われて、点けられる状態にしたところで手をひきました。
明るく燃えているストーブを見ながら、母が言います。
「何でも直せるじゃない。修理工になればいいんじゃない?」
いや、なれませんから。
トイレの流れが悪い
ここまで30分もかかりませんでした。
ここでトイレの水流の確認に入りましたが、情報としては水を取り込むところに砂が溜まってしまうらしいということだけです。
タンクレスタイプなので、水流が悪くなると詰まりなどの問題が発生します。
機能的にはタンク式の合理的なのですが、替えてしまったものは仕方ありません。
元栓を閉めて、取り込み口を外して確認しましたが、特に砂などの詰まりはありませんでした。
「やっぱり問題ないみたいだよ」
「かりんでも直せないんじゃ、買い換えるしかないのかしら」
重い… 重いわ。普通の素人ですから。
プロにご相談なさるべきです。
この便器について知識がなかったので、家に帰ってから調べてみたら、フィルターが詰まることがあるそうなので、次回行ったときに確認してみるつもりです。
一通り作業を終えて、翌日は庭の植木の剪定をしました。
荒ぶるキンモクセイと、それにからみつくノウゼンカズラの枝を整理し、サルスベリの胴ぶき枝とひこばえを刈り取り、黄色い触角を伸ばし放題の松に手を入れました。
時間切れで、松はもう一度手を入れるつもりです。
久しぶりに親の顔も見ることができたし、きついながらも充実した3日間でした。