今週のお題「最近、初めて〇〇しました」
大学時代の4年間を仙台で過ごしたわたしですが、その時代には今ほど「ずんだ餅」は全国に知られているものではありませんでした。
家政学科の調理学の授業で、担当教授がずんだ料理を全国に広めたいといって、調理実習で取り上げました。
作った料理は「ずんだ餅」と「ずんだサンド」の2品です。
どちらも枝豆を茹でて、すり鉢で粗く潰したら、砂糖や塩、しょう油などを加えてずんだ餡を作ります。
これを餅に絡めれば「ずんだ餅」。
サンドイッチ用のパンに薄くマーガリンを塗って挟めば「ずんだサンド」の完成です。
素直な感想を言えば、当時まったくおいしいと思えなかったです。
特にサンドイッチの方は、自分の中では納豆サンドに続く不味さです。
塩ゆでの枝豆は大好きなのに、あまい潰し枝豆餡は、豆の青臭さが際立ってしまっています。
それから何十年も、「あのときのずんだは、自分の調理が悪かったせいで、商品として売られているずんだは、きっとおいしいに違いない。」
と、何度もいろいろなずんだ餅を購入して食べてみました。
主人とふたりで
「うーん、まずいとは言わないけど、やっぱり青臭いね。」
と言い合っていました。
そんなときに出会ったこのずんだ餅は、枝豆の青臭さを全く感じさせず、上品な甘みがあって、ほんとうにおいしかったです。
「名物にうまいものなし」という言葉がありますが、ひとつを食べただけでそのすべてを否定するのは間違いだと学びました。
ちなみにこのずんだ餅は、ジャパネットたかだのグルメ便で取り寄せたものです(単品での取り扱いはないです)。
余談ですが、先日久しぶりに東北新幹線を利用したときに、ひとりで5箱もずんだ餅を買い込んだ黒人の方を見かけました。
ずんだ餅、世界に広がっています。