今週のお題「好きな小説」
好きな小説というお題、難しいです。
好きな本、お勧めしたい本があり過ぎるので。
とりあえず、作家別に並べてみることにします。
モーリス・ルブランといえばアルセーヌ・ルパン。
小学生の頃、ルパン全集は親に毎月1冊ずつ買ってもらって、全巻揃えて何度も読み返しました。
コナン・ドイルといえば、シャーロック・ホームズですが、わたしが一番好きだったのは「失われた世界」という恐竜が生き残っている世界を学者2人と冒険家、新聞記者の4人が探検するおはなしです。
消息を絶った学者が残した日記から、その世界へたどり着くまでのわくわくする過程や、そこでの恐竜たちとの遭遇と脱出、イギリスでのラストシーンまで、全部好きです。
小学校時代、ほかに何度も読み返した小説には
「秘密の花園」(フランシス・ホジソン・バーネット)、「魔法医師二コラ」(ガイプ―スビー)、「五次元世界の冒険」(マデレイン・レングル)
があります。
秘密の扉を開ける鍵を見つけることを想像したり、チベットの高山で二コラと一緒にバタ付きパンを食べることを夢見たり、ぴったり合わせたリズムで毬つきをする子ども達をメグと並んで見つめたりと、頭の中で何度も再生して楽しんでいました。
こうして並べてみると、わたしは「ここではないどこか」に本を読むことで旅をするのが好きだったようです。
小学校高学年から中学校にかけては江戸川乱歩にはまりました。
ジュブナイル(少年探偵団シリーズ)ではなく、一般向けの文庫本です。
当時切り絵のかなりエロチックな表紙の文庫でしたので、中学生女子が本屋で購入するのには勇気がいりました…
明智小五郎が登場するはなしも面白かったのですが、強く残ったのが「押し絵と旅する男」でした。
江戸川乱歩は海外の小説の選集もたくさん出版していて、それを読むことでわたしは「パンの大神」のアーサー・マッケンや「ドナウ河のヤナギ原」のアルジャーノン・ブラックウッドや「アウトサイダー」のハワード・フィリップス・ラブクラフトを知りました。
そのあとは、海外ミステリを集めたり、ホラーやSFにも手を伸ばしていきました。
大学時代に付き合い始めたひと(現主人)は、活字中毒の本好きでしたので、彼の読んでいる詩集や純文学、時代小説なども、勧められるままに読みふけって、読書の範囲は広がっていきました。
読んだ本について話ができる人がそばにいるのは、しあわせなことです。
それぞれの気に入った本を勧め合った結果、好きな小説はどんどん増加中です。
現在好きで読んでいる本については、また次の機会に書かせていただきます。