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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

お勧めのSF本(日本版)

今週のお題「好きな小説」

荒ぶる雲

 

先日、子どもの頃からの読書遍歴を書かせていただきました。

 

www.atorobin.com

 

お勧めの日本のSF作家たち

このあと、海外・国外のSFにどっぷりと浸かりました。

作品名を挙げていけばキリがないので、今回は日本の好きな作家さん5人とお勧めの作品をひとつだけご紹介します。

 

筒井康隆「虚航船団」

 

虚航船団 (新潮文庫) [ 筒井康隆 ]

価格:935円
(2024/9/13 20:53時点)
感想(5件)

筒井康隆さんは純文学もホラーもパロディも書いていてどれも面白いので、ベスト作品を挙げるのが難しいです。

あえて挙げるとすれば「虚航船団」。

「まずコンパスが登場する。彼は気がくるっていた。」から始まる、まるまる3ページ改行なしの文章にまず圧倒されました。

その後も圧縮された文章と、いろいろな仕掛けに翻弄されながら、気が狂った文房具たちが乗っている宇宙船団の物語は、続いていきます。

こちらの考える枠組みを気持ちいいくらい壊してくれる作品です。

 

半村良「産霊山秘録」

 

産霊山秘録 (ハヤカワ文庫JA) [ 半村 良 ]

価格:1540円
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感想(1件)

半村良さんの「産霊山秘録」は日本の戦国時代から江戸時代、昭和の東京空襲と戦後、そしてはるか未来までの時間線に渡っての壮大なお話です。

ドロドロとしたねちっこい描写に惹かれ、情に厚い主人公に深く感情移入してしまいました。

何度読み返しても面白くて、せつないお話です。

 

山田正紀「チョウたちの時間」

 

チョウたちの時間【電子書籍】[ 山田 正紀 ]

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感想(0件)

山田正紀さんは、がっちりとした構成に惹かれます。

「チョウたちの時間」は主人公が図書館で女性と出会うシーンから始まり、最後まで読むと、綺麗に円が閉じるように収束するお話でした。

作者の手のひらで転がされるのも気持ちのいいものです。

 

椎名誠「アド・バード」

 

アド・バード (集英社文庫(日本)) [ 椎名 誠 ]

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感想(1件)

「地球の長い午後」のオールディスや「結晶世界」のバラードのような壮大な異世界を描いてくれる日本の作家さんに初めて出会いました。

椎名誠さんというと、怪しい探検隊シリーズなどエッセイが有名ですが、この方の描くSF世界は食べること、サバイバルすることがきっちり書かれていて、とても魅力的です。

世界中を旅した経験がしっかり取り込まれているのでしょう。

 

中島らもガダラの豚

 

ガダラの豚(全3巻セット) (集英社文庫) [ 中島らも ]

価格:2464円
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感想(3件)

エッセイで有名な中島らもさんの小説です。

主人公が呪術の研究をしている男性大学教授で、超能力やら新興宗教など踏み込んでいけない世界に巻き込まれていくお話です。

次の展開が読めない、登場するキャラクターが濃すぎる、ラストまでエンターテイメントに徹した小説でした。

 

まだまだお勧めしたい小説は尽きないです。

今度はシリーズ物で、「続きが読みたい小説」でも書いてみようかと思います。