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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

人生で最後に食べたいものは「イクラ入り雑炊」です

お題「人生で最後に食べたいものは?」

食べることは生きることと日々思うわたしです。

 

お題について、しばし考えてみました。

塩おにぎりとか、白米から炊いたおかゆにしょっぱい梅干しとか、ご飯ものをできれば最後に食べたいです。

 

おかゆ

 

考えた末、ご飯ものの中でも第一位となったのが、「イクラ入り雑炊」です。

 

土鍋で炊いたおかゆ

 

おかゆでも雑炊でも土鍋炊き派です。

子どもの頃は、母がひとりひとつの土鍋で、鍋焼きうどんや雑炊を作ってくれました。

 

その中でもかつお節でダシを取って、しょう油で味を付けたイクラ入り雑炊は大好きでした。

具として入れるものは、なると、三つ葉と、絶対欠かせないのが母の手作りの「イクラの醤油漬け」でした。

 

実家が岩手なので、三陸の新鮮な海産物はよく食卓に並べられていました。

イクラも皮に包まれた卵の塊の状態で買ってきて、家で漬けるのが当たり前です。

 

イクラを加えるのは、最後の最後です。

スプーンでたっぷり、漬け汁ごとすくって上からかけます。

 

アツアツのうちに全体をざっと混ぜると、いい具合にイクラに火が入って、生イクラと半熟イクラ、完全に火が通って白くなったイクラの3種類の味が楽しめます。

 

この話を友人や主人にしたら、

「許さない!」

「贅沢もの! 高価なイクラに火を通すなんて、とうてい許されることではありません!」

といわれました。

 

でも、おいしいんです。

火が通ってどろりとしたイクラも。

 

書いているうちにあの味が恋しくなってきました。

これがわたしにとってのおふくろの味、なのかもしれません。