今週のお題「納豆」
納豆といえば、ご飯にかけて食べるのも好きですが、生まれ育ちが岩手県のわたしとしては「納豆汁」がお勧めです。
「納豆汁」は東北地方でよく食べられる郷土食です。
ネットで調べたり、ひとから聞いたりしたところでは、岩手・青森あたりが主流のようです。
地方によって作り方も微妙に違っていて、青森ではすり鉢で摺ってドロドロにした納豆をすり流し汁にするのに対して、岩手では刻んだ納豆を汁に入れることが多いです。
実家の母も、まな板に出した粒納豆を包丁で思いっきり叩きまくったものを、豆腐と長ねぎの味噌汁に最後に加えていました。
台所でゴトゴトと派手な音がするときは
「ああ、今日は納豆汁だ」
と思ったものです。
納豆汁作りのコツ
納豆汁作りにもコツがあって、
まず、ひきわり納豆ではなく、粒納豆を使うこと。
これはひきわり納豆だとしっかりとした糸を引かないので、納豆汁特有の風味やとろみが出にくいからです。
実際、楽だと思って(叩かなくていいので)ひきわり納豆を使って「納豆汁」を作ってみたら、おいしくなかったです。
もう一つは、味噌を溶かした後、最後に納豆を加えて火を止めること。
決して煮立ててはいけません。
煮立ててしまうと、ねばねばが強く出過ぎてしまい、逆に風味を損なってしまうからです。
このふたつを守れば、寒い日でも身体の芯から温まる、風味豊かな「納豆汁」を作ることができます。
わたしが好きなので、息子たちにもよく作って食べさせていましたので、彼らの舌にもこの味は馴染んでいるはずです。
一方、主人は子どもの頃には食べた経験がないらしく、
「できれば別の味噌汁が食べたい…」
と言っています。
インスタント「納豆汁」
大学で親元を離れて初めて、「納豆汁」が一般的な食べ物ではないことを知りました。
少なくても、家庭で普通に作るものではないと。
それにしても、スーパーやコンビニでは「インスタント納豆汁」をよく見かけます。
実際飲んでみると、サラサラとした汁で、風味もよく、飲みやすい味に仕上がっていました。
これならあまり抵抗なく飲めるかもしれません。
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