今週のお題「絵本」
幼稚園の頃、月に一回「こどものとも」が配られて、日本だけではなくいろいろな国の絵本に接する機会がありました。
その中でも気に入って、何度も読み返した絵本が「プンクマインチャ」です。
ネパールの民話が元で、文章も絵も日本人の手で作られています。
タイトルの「プンクマインチャ」はヒロインの名前です。
絵はかなりおどろおどろしいく、色合いも暗いです。
内容はというと、主人公の少女は幸せになる(?)けど、その子につらく当たっていた継母とその連れ子はひどい目に遭うという、教訓的なお話です。
この絵本の何が一番こころに響いたかというと、登場する不思議な食べ物です。
プンクが世話をしている、きつねとやぎの2つの頭をもつ、ドーン・チョーレチャは、やぎの頭のつのからパンを出して、さらにあまい豆のスープをそれにかけてくれます。
(どんな味? さらにはそれをどう受け止めて食べるのか?
疑問がいっぱいです)
双頭のやぎは、その後カレーにされて、プンク以外の人たちに食べられてしまうのですが、そのカレーもなんかおいしそうなのです。
みんなに食べられてしまったやぎの骨を集めて、土に埋めたところにおおきな木が生えて「ヤモリ―」というまんじゅうがどっさりと生ります。
絵本では赤くて丸い果実のようなまんじゅうでした。
これもどんな味なんだろう…
書き出してみると、どれも不気味かも。
でも子ども心にはどれも魅力的な食べ物でした。
プンク マインチャ ネパール民話 (こどものとも絵本) [ 大塚勇三 ] 価格:990円 |