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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

思い出のラーメンはデパート食堂と屋台のラーメン

今週のお題「ラーメン」

ブログの更新をしばらく怠っていました。

先週土曜日の夜から喉に異変を感じて、それから喉の痛み→発熱→さらに痛みが強く→熱が上がったり下がったり&ときどき咳…という状態になり、やっと少し落ち着いてきました。

発症してから2日後にコロナ検査をしてもらい、陰性と分かり一安心しましたが、ここまで長引いた風邪も久しぶりです。

 

咳がまだ少し残っていますが、そろそろ通常運転に戻りたいです。

 

お題のラーメンですが、いままで食べた中でも思い出に残っているラーメンを2つ挙げてみます。

味も香りも、いまでも記憶に残っています。

 

デパートの食堂のラーメン

外で食べたラーメンの一番古い記憶が「デパートの食堂のラーメン」です。

その頃わたしは幼稚園児でした。

5つ違いの妹はまだいなくて、一人っ子として甘やかされていました。

 

日曜日の混雑するデパートの最上階。

そこには大きな食堂と小さな遊園地がありました。

モノレールやコーヒーカップに乗ったあと、両親とともに食堂に入りました。

 

入口で紙の食券を買って、テーブルについたら半券をちぎってもらい、できあがった料理と交換に店員さんが残りの券を回収する仕組みです。

父はたいていラーメンで、母はお子様ランチでした。

食の細いわたしは、ほとんど食べられないお子様ランチ(旗付きオムライス、ウインナー、バナナ1/2、プリン)の大半を母に食べてもらい、父のラーメンから取り分け用にもらった小どんぶりに麺を何本か入れてもらって食べていました。

 

汁がほとんど入っていない、縮れた黄色い麺が、当時のわたしはとてもおいしく感じられました。

ときどきおまけで父が入れてくれた、ナルトやシナチクの味もこの時に覚えました。

 

いまでもわたしのラーメンの評価基準は「麺がおいしいこと」です。

スープの味や具材よりも、麺の味がいちばん気になります。

 

デパートのラーメンの味は、遠いむかしの家族の思い出であり、わたしの味覚のベースかもしれません。

 

池袋の屋台ラーメン

わたしが東京で就職して1年目ぐらいの頃、そのとき交際中のいまの主人は埼玉で暮らしていました。

デートはそれぞれの住まいの近くまで行くこともありましたが、多くはふたりの乗換駅である池袋で待ち合わせをすることが多かったです。

なので、池袋駅周辺には思い出がいっぱいあります。

 

特に忘れられない記憶のひとつに、池袋の駅前に出ていたリヤカーの屋台ラーメンで食べたことがあります。

かなり遅い時間で、夕食は食べているけど小腹が空いた状態だったと思います。

 

他に客はおらず、そこで食べるのにはちょっと勇気がいりました。

「ラーメン2つ、お願いします…」

「へい!」

痩せ気味の店主さんが黙々とラーメンを作っている様子を、ふたりで魔法を見るような気分で見つめていました。

 

茹で上がった細い麺を、2つに折るようにラーメン丼にのせ、おおきな寸胴鍋から熱いスープを注ぎます。

屋台に作り付けの木の引き出しを開けて、チャーシュー、シナチク、薄く輪切りにしたねぎ、海苔、割りばし…

と次々と取り出してラーメンの完成です。

醤油味でとてもシンプルなラーメンの味でした。

 

ふうふう湯気で眼鏡を曇らせながら食べたラーメンは、ほんとうにおいしかったです。

屋台ラーメンというシチュエーションとともに、忘れられない味になりました。

 

 

どちらのラーメンも、今は食べることができない、再現性のないラーメンかもしれません。

でも、そのうちどこかでこの思い出がよみがえってくるような味に出会えることもあるかもしれないと期待している自分もいます。