今週のお題「現時点で今年買ってよかったもの」
しばらくブログの更新ができませんでした。
このところ、私生活が激変して、いろいろな手続きや準備に追われていたからです。
買ったのは、高原のセカンドハウスです。
子ども達が巣立った後の家で、主人とふたりで暮らしていこうといろいろ計画を立てていたのに、ここにきてこの決断は自分でもびっくりです。
とりあえず2拠点居住を1~2年続けて、新たに手に入れた家の環境を整えて、満足できる状況になれば、最終的に移住もありと考えています。
なぜ移住を考えたか
主人とは仕事を辞めた後はどんな生活をしたいかということを話し合っていました。
今住んでいるところで生活の質を高めていこうと考えていたのですが、広すぎる。
子供二人といたころに比べ、必要な生活空間は激減しています。
不用品を捨てていっても、がらんとした部屋が3間ほどできてしまうだけです。
楽しくありません。
そのあたりからセカンドハウスもいいねえという空気感になってきました。
セカンドハウスを真剣に考え始めた一番の理由は、近年の夏の高温です。
30年前は、現在住んでいる埼玉の家でも夜にエアコンをつけるのは年に4、5回でした。
今は6月から10月まで、エアコンをつけっぱなしにしている状態です。
40℃越えになる日も珍しくありません。
ふだん過ごしている部屋はいいのですが、台所やトイレに行くたびに汗だくになります。
この温度差は身体にとてもよくありません。
これを何とかしたいというのが移住妄想の始まりでした。
それから、ネットで物件を探し始めました。
「いま住んでいるところは、スーパーも近いし病院も近いし、すごく便利なんだよね」
「住む場所に関する縛りは、学校とか職場とかがない今、ほとんどない」
「家庭菜園って規模じゃない畑をやりたい」
「雪降ろしをしなければいけないところはぜったい無理」
「里山が一つ、まるごと売りに出てる」
「災害の恐れがあるところはイヤだしね」
「国有林の中の別荘もある」
「温泉の近くがいい」
妄想は無限にふくらみます。
そこに決めた理由
北海道、岩手、宮城、福島、栃木、石川…
いままで旅行したところや住んでいたところ、いろいろ検討しましたが、その中で「長野」が浮上してきました。
旅行で何度も訪れた地でもあり、息子たちのいるところからもそんなに遠くはないです。
雪は降っても、道は除雪してくれるし、屋根から雪下ろしをするほどの積雪はありません。
主人は新潟で、わたしは岩手で雪に対してはある程度免疫はあります。
「ここ、温泉付きだって」
「ここはスーパーまで歩いて3分だって」
「元酒屋で地下室がある」
「渡り廊下があるよ、この家」
ちょっと変わったところについ惹かれてしまいます。
「街中の家は便利だけど、それならわざわざいま住んでいるところから移る意味がない」
「森の中の一軒家もいいけど、インターネット環境は整っていないと」
いろいろふるいにかけて、3軒ほど選びだしました。
問い合わせたところ、一軒はインターネットがひけるかどうかわからないとのこと。
もう一軒は浄化槽も使えず、汲み取りしかないとのこと。これは歳をとってからきつくなりそう。
仕方ないので、残りのひとつを内見することにしました。
予算はかなりオーバーしていたのですが…
築34年の平屋建て、温泉付きの物件です
広いリビング、温泉かけ流しのお風呂も、洗面所も大きいです。
あとは和室が2つ。
わたしが気に入ったのは、まず温泉付きであること。
平屋であることとリビングがきれいでしっかり造られているところです。
地盤もしっかりしたところに建てられており、災害警戒区域からも離れています。
結局、内見から1週間経たずに購入を決めてしまいました。
自分でも無謀さに驚いています。
移住先でなにをしたいか
気に入った絵や選りすぐった本に囲まれた、ゆったりとした生活ができればいいのですが、それはそれとして、移住を機会に無駄なものを捨てていきたいです。
周囲は白樺林に囲まれた静かなところです。
観光地なのですが、立地が本通りから離れているので喧騒は届きません。
その分、最寄りのスーパーまで20分以上かかります。
そういう不便さは、生協やスーパーの宅配サービスでカバーできます。
不便さの享受も含めて、ここをどのように楽しめるか、温泉に浸かりながら、ゆっくり考えていきます。
これからのこと
引き渡されてから3週間くらいになりますが、残置物(布団とか食器とか… さいわいそれほどありません。不動産会社の人が、前もってかなり片付けてくれました)の始末と、家の中の掃除に追われています。
前のオーナーは別荘として使っていたのですが、ここ数年は放っておかれたため、カビのにおいがしていました。
カビ取り剤とスチームクリーナーで、カビのにおいは消えてきています。
コンセントの不具合や電球切れなど、修理箇所も多数あり。
主人は淡々と修理計画や改造計画を練っています。
わたしも掃除しつつ、だんだん自分の家にしていこうといろいろ気になるところを見直しています。
かなり楽しい毎日になっています。
疲れるけど…
まだまだ「我が家」という感じには程遠いですが、疲れた身体を温泉に沈めるとき、
「ああ~、癒される~」
しみじみと喜びをかみしめています。