今週のお題「部活」
今回はわたしではなく、子どもの話です。
3つ違いのふたりの息子がいますが、中学の時の部活はどちらも卓球部を選んでいました。
家族で旅行に行ったときによくしていた、温泉卓球が楽しかったからかなと勝手に思っています。
年に何回か、部活の保護者会が開かれて、これからの活動内容や報告、大会に出場の予定が顧問の先生からご説明がありました。
さいわい、大会への送迎や練習時のお世話的な保護者の負担は全くなく、ゆるーく楽しく部活動がされている雰囲気です。
長男で3年、次男の時にまた3年、合計6年間保護者会に参加していました。
次男坊の時、初めての保護者会に参加した際に、お母さんたちの会話が耳に入ってきました。
「ねえ、去年すごい子がいたんだって」
「練習試合で、あの強豪N中学のエースに勝った子?」
「そうそう、『伝説のカットマン』ていわれているって」
(「伝説のカットマン」…初めて聞いたわ。
長男の同期でそんな子がいたなんて)
(カットマンというのは、守備を主にした試合運びをする選手で、相手のスマッシュをカットして、ミスを誘ったりする戦法をする選手のことです。)
帰宅して、さっそく長男に聞いてみました。
「『伝説のカットマン』って子、知ってる?」
「なにそれ! でも…それ僕だ」
「へ??」
「去年はカットマンがいなくて、顧問の先生に勧められてカットマンになったんだ。
たしかにN中のエースに勝ったことあるし…
でも『伝説』なんて」
知らぬ間に「伝説のカットマン」にされていた彼は、頭を抱えていました。
ちなみに彼は、大会に出ても特に目立った戦績を残すこともなく、3年間みんなと楽しく部活生活を楽しんでいました。
伝説というものは、こんな風に作られていくのだと知った出来事でした。