今日は日差しが強くて暑い日でした。
風は爽やかな秋風なのに。
季節の移り変わりにふと思い出して、ほっこりとする歌があります。
短い言葉にはっとする思いを込めた一句をつぶやいて、ああ日本人に生まれて良かったと思ったりします。
「君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる」
古今和歌集 紀 友則
「あなた以外の誰に見せたらいいのかしら。この梅の花の、色にせよ香にせよ、ものの美しさがわかるあなただけわかっていただけるのです。」
花を贈られて喜ばない女性はいない(少なくてもわたしは大歓迎♪)。さらに 「あなただけ」ときたら・・・。
男女問わず、あなただけといわれると嬉しいと思うのではないでしょうか。
もうひとつ
「葛の花ふみしだかれて色あたらしこの山道をゆきし人あり」
折口 信夫
という歌も好き。こんなハッとする気持ちを持ち続けていきたいと思います。