姫姉様のブログで、面白い質問を受けておられているので、興味深く読ませていただきました。
女の子の自立に1人暮らしの経験は必要なのか?? - 節約時間セレブ
1人暮らしの経験は必要ではないですが、一生物の宝物になります。女の子だと怖いところもありますが…
2018/06/28 22:26
私も、 人間として成長する上で1人暮らしが必要かというと、絶対に経験しないと失敗するなどという事はないと思います。
ただ、モラトリアムの状態で一人暮らしを経験できるのは、人生の中で一時期だけです。
これを経験できるとできないとで、その後の人生観まで変わるので、短い期間でも一人暮らしをするとよいです。
一人暮らしのリスクとメリットについてまとめてみました。
一人暮らしって何なの?
一人暮らしに憧れる人は多いですね。
あなたは学校で言われるままに勉強して、大学に進学して、受験勉強の連続から解放されました。
でも大学を卒業したら、就職して、親がしているように、ずっと働くことになります。
あなたはこれを知っているので、土曜日の夜のような気分をちょっと感じています。
サザエさんを見る時ほどではない、でもちょっとトゲが刺さっているようないないような気分です。
でも、この時期はあなたにとって宝物のような時間になります。
なぜなら、おそらくこの期間があなたにとって、生まれて初めて親の庇護から離れて、本当の意味で自分の考えですべての行動を決められる時期だからです。
就職して社会に出てしまえば、さまざまな決まりごとがあり、いろいろな約束ごとに拘束がされます。
つまり、本当の意味で自由であることが可能なのは、この時期だけだからです。
これから、一人暮らしで問題になるリスクと、一人暮らしで得られるメリットを見てみましょう。
一人暮らしのリスク
防犯の面
一人暮らしをする時に、女性にとって特に気になるのは、犯罪に巻き込まれる可能性があるということです。
これは、家族が一緒にいる実家とは違う、大きなリスクです。
このリスクに対しては、さまざまな対策を取る必要があります。
・通学ルートの危険度をあらかじめ確認しておく
明るい時間だけでなく、夜になった時にどうなるか。
時間帯による人や環境の変化を確認しておきましょう。
できれば親と一緒に下見をするのがいいでしょう。
・2階以上の部屋にする
1階はやはり入り込む手段も多いし、覗かれる危険もあるので、
できれば2階以上がいいですね。
ただし、最近の危ない方たちは根性あるので、
2階だからって安心していいということではありません。
カーテンや鍵は万全に。
・エントランスのロックがあるマンションにする
不審な人が玄関前まで来るのを防ぐことができます。
・警報装置をつける
窓をこじ開けられた時に警報が鳴る装置をつけたり、
枕元に防犯ブザーを置いておきましょう。
小学校の時に配られたものでもOKです!
・近所に友人を作る
まあ、これはいざという時に駆け込める場所があれば、ということです。
友人 豹変す、という可能性もあるので、よく見極めましょう。
などです。
既にお分かりのように、実家に住んでいても、上のようなリスクは多かれ少なかれあります。
ただ、実家と違って、いざという時に頼れる人が近くにいないので、その分しっかりと考えておく必要があるということです。
コストの面
コストのデメリットははっきりしていますね。
まずは家賃。
それから、光熱費も基本料がダブるので、余分になります。
食事も、別々に作る方がコストがかかります。
何より、家事をやってくれる人が別にいれば、自分の家事分の手数がかかりません。
これは時間あたりのコストで考えると、かなり大きな差になります。
純粋にコストを考えれば、一人暮らしより実家住まいのメリットの方がかなり大きくなります。
一人暮らしのメリット
さて、それでは一人暮らしのメリットにはどんなものがあるでしょうか。
家事仕事の手数を把握できる
大学に進学して、これから数年間、受験のためだけの勉強に追われることもなく、社会人として、日々の仕事に追われることもない時間をあなたは獲得しました。
この時期に実家住まいをする人は、とても大きな損をすることになります。
それは、それまでずっと続いていた「親の庇護」下に残ってしまうことになるからです。
親に世話をしてもらうことは、とてもありがたいことです。
細かな日々の家事仕事というものは、実はかなり大きな時間を取ってしまいます。
それを無償で代行してもらうことは、コストなしで自分のための時間を有効に使うことにつながります。
しかしそれだと、いずれ独立する自分が必ずやらなくてはならなくなる家事仕事の全体像や、かかる工数を実感する機会を失ってしまいます。
これを社会人になってから初めてやることになると、仕事を覚えるのと並行してやらなければなりません。
それでも家事仕事は回さないといけないので、足りない時間の中でできるよう、始めから手を抜いた形で覚えていくことになります。
家事の種類によっては、まったくやらないで済ませてしまうものも出てくるでしょう。
大学時代は、24時間365日、すべてを自分の思うように使うことが出来ます。
一人暮らしでは、実家住まいと違って、自分でやらなければ何も進みません。
実家にいる時はたまっていなかったホコリがいつまでも消えず、増殖していき、脱いだ服はいつまでも脱いだところにあり、食器もいつの間にかきれいになって片付けられていることもありません。
全部の家事を、毎回完璧にやる必要はないのです。
この時に全部の家事について、一回は自分がどれくらいの手数をかけなくてはできないのか、一通り確認しておくと、効果的な手抜きのやり方を考えることが出来るようになるのです。
これが結婚した時にとても役に立ちます。
一部の夫の「家事は奥さんがやって当たり前」発言が、最近よく取り上げられています。
これは離婚につながる案件でもあり、決しておろそかに扱ってはいけないものです。
共稼ぎの場合、すべての家事を奥さん一人でこなすのは、物理的に無理です。
夫側がそれぞれの家事にかかる手数がわかっていれば、上のような無責任な発言はできません。
せっかく一緒になれた二人が、そんな日常の無理解で破局するのは本当に残念なことです。
ですから、事前に家事仕事の経験をしておくことは、楽しい人生を送るための準備運動でもあるのです。
完全に自由な時間を体感できる
先ほども上げましたが、学生の時は、365日24時間、自分の持っているすべての時間を自分の思うように使うことが可能です。
友人たちと、徹夜でバカ話をすることができます。
何日にも渡って旅行をすることもできます。
時には思い切り自堕落に、何もせずに時間を送ることもできます。
一日中、図書館にこもって知りたいことを追及してもいいのです。
食事の時間を忘れても、夜中に牛丼を食べても、誰にも文句を言われません。
すべて自分の責任で、自分のやりたいことを追求できるのです。
この経験は一生の宝物になります。
これが、個人的には一番大きい、学生時代に一人暮らしをお勧めする理由です。
まとめ
一人暮らしの経験は、しなくてもその人が生活を適切にコントロールできていれば、その先の人生に大きな影響があるということはありません。
ただ、人生の予行演習として、事前練習として、学生時代に一人暮らしをすることは、大きな武器になります。
コストは、特に親にとって大きな負担になりますが、それ以上の価値はあると思います。
私自身、学生時代に初めて親元を離れて一人暮らしをしました。
始めは不安で、何をやっていいか分からず、苦痛でした。
それが大学で友人ができ、サークルに参加し、いろいろな人と出会い、さまざまな考え方を知り、そして自分で自分の道へおそるおそるですが踏み出すことが出来ました。
もちろん、嫌なこと、怖いこともありましたが、それらもすべて今のわたしにとって、とても大事な経験になっています。
そしてその数倍のいいことがありました。
この数年間は、本当に私の宝物になっています。
私は子どもと進学について話をした時、このような話をできましたし、わかってもらえました。
二人子どもがいたのですが、結局、二人とも一人暮らしになりました。
二人とも、一人暮らしを始めて1年くらい経った時に、「家に帰る」と言う時の家が、自然に実家から一人暮らしのアパートに変わりました。
「あ、この子たちも、わかったんだな」と思い、とても深く安心しました。
もちろん、かなりの寂しさも感じましたけどね。
彼らは今は私たちと対等な目線で話をしています。
こちらが教えられることも多いです。
もう子どものことで心配することはなくなりました。
彼らは、私たちが教えられる以上に成長できる準備ができたのです。
再度言います。
学生時代の一人暮らしというのは、宝物になります。
これを与えることが出来るのは、親として一番うれしいことの一つです。