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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

梅雨時に体調をくずさない食生活

今週のお題「575」

食中毒 梅雨時怖いけど 雨は好き

 

栄養士や食にたずさわる者にとって、梅雨時は一番おそろしい季節です。

最近はノロウィルスなどによる冬の食中毒も増えていますが、それでも6月から7月にかけては、ほんの少しの油断で食中毒が発生してしまいます。

実は食中毒が一番多くなるのは10月というのが厚生労働省の統計で出ています。これについては、別途ご紹介します。

 

梅雨時には、高温多湿が続いて、免疫力も低下し、病気ではないけれど体調が思わしくない状況が続き、疲れもたまって体調を崩す方も増えます。 

体調不良にはビタミンB群

体調が悪くなってきたらと感じたら、ビタミンBをとるのがおすすめです。

ビタミンBはエネルギーを作り出す、疲労回復ビタミンとも呼ばれる栄養素です。

体調がよくない時は、意識してビタミンBを含んだ食品をとるようにしましょう。

ビタミンB1

ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変えるときに必要なビタミンです。

消化液の分泌を高めたり、神経機能が正常に働くようにしてくれます。

 

玄米などの胚芽つきの穀物

豚肉

うなぎ

えんどうやそら豆、大豆類など豆類

などに多く含まれています。

ビタミンB2

ビタミンB2は炭水化物、脂質、アミノ酸代謝に必要なビタミンです。

不足すると、口内炎など炎症の原因になることもあります。

 

魚介類、牛乳、チーズ、ヨーグルトなど乳製品、卵

納豆、キノコ類、モロヘイヤ

などを食べて補給しましょう。

 

ビタミン類、ミネラル、無機質についてはまた別の機会に詳しくお話したいと思います。

免疫力低下を防ぐには

漢方には、冷たい食品をとると、身体をこわしやすくなるという考え方があります。

体温が低くなると免疫力が下がる傾向があるので、漢方の考え方は納得できます。

身体を冷やさない

冷たい飲み物は避け、冷房で冷やし過ぎないようにしましょう。

氷を入れた水やジュースはほどほどにして、なるべく常温や温かい飲み物で水分を摂るのがおすすめです。 

積極的に体を温める

しょうが、ねぎ、とうがらし

ごぼう、にんじん、レンコンなど根菜類

卵、赤身肉、チーズ、魚介類

 

これらの食品を食べることで、血液の流れがよくなって結果的に身体が温まります。

食品を噛んで、飲み込んで消化することで、内臓や脳に血液が回ります。

サプリメントで摂るより、食事として内臓をちゃんと動かして取り込むほうが身体の調子は取り戻せます。 

梅雨時に体調を整えるために

食生活以外でも、身体を正常に保つために注意した方がいいこともあります。

簡単にできることで効果がありますので、意識してみましょう。

湿度の調整

湿度が高いとカビやダニも発生しやすくなります。

除湿器やクーラーのドライ機能をうまく使って、室内を快適に保ちましょう。

温度計だけではなく、湿度計もチェックしながら管理すると、環境が目に見えるようになるのでおすすめです。

 

自律神経を整える

自律神経が乱れると、だるい、眠れない、イライラするなど不調が出る原因になってしまいます。

身体を動かして、ある程度の汗をかくのも必要です。

汗をかかないでいると、身体が汗のかき方を忘れてしまい、

 

入浴も、シャワーで済ますのではなく、湯船につかって全身の汗腺から汗を流した方が自律神経が整います。

 

身体は使ってあげないと本来持っている機能が効かなくなってしまいます。

無理して頑張らなくても、軽く動かすだけで自律神経の調整につながります。

梅雨はきれいな季節です

体調を崩しがちなこの季節ですが、アジサイなどのきれいな花が咲き、みどりも日に日に色を変えてゆく季節でもあります。

体調を整えて、毎日目に入る景色が洗われて瑞々しくなるこの季節を楽しみましょう。