お盆休みは、いつもはわたしの実家の岩手に帰省するのですが、今年はわたしの仕事の都合で長い休みが取れなかったため、主人の母がいる千葉に2泊3日で帰省してきました。
1人暮らしの義母のところに行くときは、朝食用のくるみパンを焼いて持っていき、持参のルンバにも手伝ってもらいながらお掃除をしてきます。
今回はお日様が射しているうちに、ベランダに布団も干せました。
庭からベランダまで、グリーンカーテンとして這わせたアサガオがすごい勢いで伸びています。
綺麗だけにかえって怖いです。
日本のものではないそうで、一度植えたら株から毎年生えてくるそうです。
今回は夜になって主人が子どもの頃の話を聞きました。
新潟の魚沼に住んでいた時、家族で土手を散歩していたら、河原の堤を保護している蛇籠の上や周りを数百匹の黒い蛇が這いまわっていたそうです。
この時のショックでお母さんも主人も蛇が出てくる夢を今だに見るそうです。
今夜はわたしの夢にもでてくるかも。
主人はあぜ道を走り回っている時に、後ろから来ていた弟が来ないので「どうしたー」と聞いたら、「蛇がいる」。主人はとぐろを巻いていた蛇を踏んづけて気づかなかったそうです。
道路わきのガードレールの柱に何匹ものマムシが巻き付いて、暖をとっているのに遭遇したり、やたら蛇がたくさんいたそうです。
住んでいた家の庭の方は見渡す限りの田んぼだったので、夏の夜は物理的な圧力を感じるほどのカエルの声が聞こえていたそうで、
「あれだけカエルがいれば、蛇も喜んで集まるわ」
とのことでした。
いちばん怖かったのは福島の山奥に住んでいた義母の子どもの頃の話で、山に慣れたがっしりとした近所の男の人が沢沿いの山を登っている時に、斜面でL字型になっている木だと思って足を掛けたら、それが直径20センチくらいある胴体の大蛇で、驚いて逃げたのですが、それから高熱を出して寝込んでしまったということでした。
義母の田舎では大きな火の玉が山のふもとあたりをはねるように飛んでいるのを見たとか、大きさからは考えられないほど重い鉱物が庭の祠の中にあり、戦争中に東京から来た学者が持って帰ったとか、山の中の洞窟で日本刀を見つけて持って帰った人の家に武士の姿をした亡霊が出たりとか、村はずれの町への裏道の途中に首吊りがあったという二本松があり、そこを通るときは何とも言えない嫌な感じがしたとか、遠野物語に出てくるような話がたくさんあります。
そういえば山の中に仙人がおり、冬でもサンダル履きで、クマを素手で取っていたりしたそうです。義母もあったことがあるそうで、新聞にも出ており、その記事を見せてもらいました。
わたしは岩手生まれでも、盛岡という比較的都会の街にいたので、あまりおもしろい話はありません。
子どものころに住んでいた家はお墓の隣にあったんですが、お化け話はひとつもなしです。
おまけ:
お母さんからいただいた「納豆巻きスナック」です。
たかがスナックと思ってかじったら、思った以上に納豆巻きでした。
匂いも触感も…