久しぶりに寒さを感じる雨の一日です。
昨日スーパーで、生協で欠品になった食品を買ってきました。
その中のひとつがこのバナナです。
5本入りで298円。高くはない、台湾バナナに比べたらむしろ安めです。
栄養士としても興味深々で購入しました。
「機能性表示食品」とは?
事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。消費者庁に届ければ販売できます。
消費者庁の許可を受けたものという意味ではありません。
機能性が表示されている食品は「保健機能食品」といわれます。
「保健機能食品」には3種類あって
- 「特定保健用食品」(トクホ)…表示されている効果や安全性については国が審査を行い、許可を与えたもの。
- 「栄養機能食品」…すでに科学的根拠が確認された栄養的成分が一定量含まれているもの。届け出なしで食品に表示できる。
- 「機能性表示食品」…販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報を消費者庁に届けて販売ができる。
いずれにしても、「医薬品」ではないので病気に罹っていない健康な方が対象です。
「本品にはGABAが含まれ、GABAを12.3mg/日摂取すると、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています。」
説明によると、このバナナの可食部(皮やすじを除いたところ)を120g食べると、効果があるとされるGABAの一日分量の半分の量が摂取できるということです。
実際のバナナをみたところ、1本半で120gぐらいでした。
この商品はバナナで初めて「機能性表示食品」の認可を受けて販売されたそうです。
ちょっと角ばっているかなという他は普通のきれいなバナナです。
味は普通のフィリピンバナナと変わらない感じでした。
GABAについて
GABA(ギャバ)は天然のアミノ酸で、ガンマ-アミノ酪酸ともいいます。
血圧を下げるのは、血管を収縮させるノルアドレナリンの分泌を抑える働きがあるからです。
トマト、アスパラガス、じゃがいも、なす、かぼちゃ、みかん、そば、ぶどうなどの食品に多く含まれています。
ちょっと前にも、発芽玄米がブームになったことが記憶に新しいです。
もともとバナナにも多く含まれている成分なのですが、その中でも多く含まれている種類について機能性表示食品の表示を出したものと思われます。
商品を選択する時にこの表示があれば、高血圧の方は手を伸ばしたくなるかもしれません。
栄養士としてはバナナ自体は栄養豊富な食品ですし、積極的に摂っていただきたいです。
ただ、このバナナを3本食べて「これで血圧が下がる量のGABAが摂れた」と考えないでほしいですね。
カロリーなど、全体栄養バランスが崩れたら別の問題が出てきますので。
今日のクレソン料理
今朝はパン食です。
チーズオムレツに、かたまりベーコンとクレソンをオリーブオイルでソテーしたものを添えました。