「好きなシリーズもの」今回はTEAM猫十字社さんの「幻獣の国物語」をご紹介します。
主人公のナツメ(夏芽)は12年に一度開く扉を通り、地球から両親の故郷の幻獣界に里帰りします。ナツメはそこから幻獣界の観光旅行に出かけるのですが、その先で争いに巻き込まれてしまいます。
幻獣界にはナツメの祖父が治めるフィーローン、双子の皇子がいる秋津国、強大な軍事国のボマレア連合王国、野心家の統利帝が率いる可陀国など、いくつもの国家がひしめいています。
人語を話すことのできる「契約の猫」と呼ばれるラーオ、タイト、ストリクスというふたりの竜騎士の青年がナツメをサポートしてくれながら異世界での道行きが始まります。
第1部全16巻が出ています。
この後第2部が始まる予定でしたが、掲載誌が廃刊(!)になってしまったため、連載が中断されてしまいました。
こちらは番外編で、別雑誌に読み切りとして掲載され、その後単行本化されました。
タイトとストリクスのふたりがどうして竜騎士になったかという前日談です。
文庫版です。
漫画の続きを掲載する雑誌が見つからないまま、第2部が文章で出版されました。
小説版も1冊出た後、続きが途切れています。
電子書籍も出ています!
漫画の連載が中断される理由はいろいろありますが、その中でも掲載誌がなくなってしまうというのは切ないです。
この「幻獣の国物語」は、猫十字社さんがお話を作り人物を描いていて、他に男性2人のスタッフがメカや背景、武器を描くというチーム作業で作られた作品です。
連載が中断されて何年かして、このTEAM猫十字社も解散したとのことでした。
この物語にはたくさんの登場人物が出てくるのですが、敵も味方もキャラクターが立っており、それぞれの行動にとても説得力があります。
ナツメの側のお話と、アトレイデス王のボマレア連合国、統利帝の可陀国のお話が別々に進行しており、この3人が交わっていくとどうなるのか、とても楽しみでたまりません。
第1部で張り巡らせた伏線の回収もしてほしいです。
いまならネットで公開という方法もあると思うのですが、どうなんでしょうか…