梅雨の雨が続いています。
注文していた本が今日届きました。
「世界の郷土料理事典」というかなり分厚いレシピ集です。
主人がツイッターで紹介されていたのを教えてくれたのですが、思っていた以上に楽しい本でした。
<全世界各国・300地域 料理の作り方を通して知る 歴史、文化、宗教の食規定>
とサブタイトルに入っています。
その通り、ページをめくってレシピを見ていると、その国独特の調味料とか、食材とか、宗教上の決まり事などの知識が分かりやすく説明されていて、旅行のガイドブックを眺めるように楽しめる本です。
すごいのは、この本のレシピは日本で手に入る材料で全部作れるのです。
もちろん、その国ならではの食材や調味料を使えばより本格的な味になるのですが、代用品に何を使えばいいという細かな説明がしっかり入っているのがうれしいです。
たとえば、マレーシア料理の「ナシ・レマ」を作るときに「タマリンドペーストは梅干しのはちみつ漬で代用」などの表記がついています。
本の中の料理写真もイラストも、とても綺麗で魅力的です。
さらに筆者(料理作成と写真撮影も)の添えたコメントが分かりやすくて、どの料理も味が想像できます。
これはとてもすごいことだと思います。
味を想像したら、作りたくなるじゃないですか。
日本の料理も4品紹介されています。
「京手まり寿司」(京都)、
「ぱすてぃ」(長崎)、
「オハウ」(北海道・アイヌ)、
「ヒラヤーチー」(沖縄)
日本料理からこの4品の選択というのも、民族の文化と食の結びつきを研究している筆者の姿勢が垣間見える気がします。
手元に置いてちらちら眺めたい本が、また増えました。
「この本を手に入れたからには、またいろいろな料理を作ってみてくれるんだろうね」
主人が言いますが、ええ、もちろんそのつもりです。