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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

「はやね はやおき 四回食」はわたしの一番のおすすめレシピ本です。

午前中は曇り時々雨が降っていましたが、午後から陽が射して蒸し暑くなってきました。

温度はそれほどれもないのに、湿度が高くて汗がでてきたので、

一日ぶりにエアコン始動させました。

 

今日はお勧めのレシピ本についての話です。

「はやね はやおき 四回食 -幼児の食生活と料理230種-」

この本は今まで一番繰り返して見たレシピ本です。

はやねはやおき四回食―幼児の食生活と料理230種 (婦人之友社育児ライブラリー (4))
 

  

タイトル通り幼児向けの料理が、牛乳・卵、肉料理、魚料理、野菜料理、小魚・海藻・乾物料理、ご飯・パン・めん料理という6種類の材料別に紹介されています。

おやつメニューも豊富で、全126頁の本に230のレシピが紹介されています。

 

以下、おすすめの理由です。

  • 普通に家にある材料を使ってできるベーシックな料理ばかり。特別お洒落な食器を使うわけでもなく、凝った盛り付けはしていない。なので、自分で作った時のイメージも湧きやすいし、イメージから外れることも少ない。
  • 「今晩何を作ろう」と考えた時に、材料別に探せるので献立を決めやすい。
  • 「おやつ」の種類も豊富。作り方の説明も丁寧で、コツもきっちり書いている。

この本はタイトルにもあるように、幼児がいる家庭に向けて書かれた本です。

内容は、幼児は大人と違い、1回に食べられる量も少ないので、身体を作り保っていく栄養を朝昼夕の食事の他、おやつ(おやつ=お菓子ではありません)を加えた四食で摂っていく必要があるということです。

そのためには具体的にどうすればいいのか?

お母さん達の悩みの声もたくさんとりあげられて、専門家からのアドバイスも満載です。

 

なるほどと思ったのは「何をどれだけ食べたらいいか」という問題に梅干しのサイズで目安量を示してみせたページです。

(ご飯類は梅干し4個分の分量、野菜類も梅干し4個分の分量、肉・卵類は梅干し2個分の分量など)

違う食材の分量は直観的に把握しにくいので、わかりやすい梅干しのサイズを目安にするとわかりやすかったです。

過去にわたしも幼稚園の給食を作っていたことがありますが、なかなかこういうふうに直観的にわかる目安の資料はないのです。

幼年期は個人差が大きいという問題もあるのですが、ざっくりとでもこのような目安が示されて、助かりました。

 

自分が子育てしている時には、この本を繰り返し読み返して、「生活のリズムを作って、少ない量でも種類を多く、回数を食べさせていれば心配なし!」と書かれているのをよすがに乗り切ってきました。

わたし自身もそうでしたが、2人の子どもも小柄で食の細い子でした。

幸い少食だった長男は、好き嫌いのない子に育ち、好き嫌いが多かった次男は成長するにつれ、嫌いだった野菜が大好きになりました。

今なら悩んでいるお母さんに「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と伝えられます。

 

この本のすごいところは、レシピがすべてのひとに食べていただける栄養バランスが優れているものが揃っているということです。

わたしがこの本を購入したのは27年前でしたが、驚いたことに今でも販売され続けています。

わたしと同じようにかつて子育てにこの本を活用していた方の

「今では今度は老人食として、野菜たっぷり、やさしい味付けで、参考にしています」

というレビューを読んで、深く納得しました。

 

毎日の家庭料理のレシピの基礎になる本として、すべての方におすすめしたいレシピ本です。