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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

今年最後の子どもクッキング

寒い日が続きます。

今年最後の子どもクッキング、ひとりの欠席もなく無事に終了しました。

今回のメニューはチキンナゲットとキャンドルケーキです。

 

「きょうのケーキは天板に流して焼いた生地を、お寿司を巻くみたいに丸めてロールケーキします」

「まずはたまごを白身と黄身に分けるところからやりまーす」

「3個のたまごを割ってもらいます。ケーキには2個使うから、もし失敗しても1個はチキンナゲットに使えばいいよ」

 

説明をすると、早速声があがります。

「ええーそれって1個しか失敗できないってこと?」

「だいじょうぶ、みんなできるよ!」

 

白身と黄身をそれぞれ別に泡立てる、別立て法で泡立てをするのですが、この場合白身に黄身が混じってしまうと、白身が全く泡立たなくなってしまいます。

うまく卵が割れなかった時に備えて、多めに卵は用意してきたのですが、それは内緒です。

 

「できたー!」

「黄身はちょっと崩れたけど、白身には混じらなかったよ」

5人全員、1個も失敗することなく白身と黄身を分けることができました。

すごい!

 

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泡だて器を使って、白身、黄身、生クリームをホイップします

ボウルをちょっと傾けて泡立てることや、泡を潰さずに薄力粉を混ぜ込むことを、各調理台を回って手をとって教えていきます。

ちょっとしたコツで、できあがりが変わってきます。

 

「天板にクッキングシートをしく前に、天板をさっと水にぬらして!」

「?」

「そうすると、シートがぴったりとくっついて、生地が流しやすくなる」

「おおー」

「なるほど!」

 

予想以上に反応がよくて、こちらもびっくりです。

こんなことでよかったら、いくらでも教えるよ!

 

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無事焼けたスポンジ生地

ちょっと計算外だったのが、調理室のオーブンの大きさです。

わが家のオーブンよりかなり大きかったので、天板も大きくて一杯に生地をのばすとスポンジ生地が薄くなってしまいます。

 

あとで気が付いたので、想定より薄い焼き上がりになってしまった子もいて焦りました。

生クリームを塗って、しっとりさせてから巻いたらなんとか割れずにロールケーキに仕上がりました。

 

巻くときも手を添えて、クッキングシート上から押し付けながら巻いていき、巻き終わりにはするりとシートがはがれてロールケーキになるというやり方を体験してもらいました。

(巻きすで巻き寿司をつくるときと同じです)

「おおー!」

「すごいなあ」

 

素直に感動してくれるのは、うれしいなあ。

 

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キャンドルケーキ

 

もう一品、チキンナゲットを作ってもらいます。

 

まずは生肉を触った後の手で他の食品や道具に触れない、生で食べるものを並べているところから離れたところで作業をする、生肉を触ったあとの手は石鹸で良く洗って消毒をしたあとで、他の物に触るという約束をしてもらいます。

生肉からの2次汚染による食中毒の防止のためです。

 

子どもクッキングを始めたばかりの頃は、怖くて生肉に触れる作業は避けていました。

いまはよく説明して、作業してもらう方向で進めています。

 

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鶏ひき肉を包丁で叩く

ナゲットを作るために、まず生の鶏ひき肉を包丁で粘りがでるまでよく叩いてもらいます。

ものすごい音をさせながら、無心で子ども達が包丁を叩きつける様は圧巻です。

挽肉ではなく、かたまり肉から叩いて潰していってもいいのですが、時間の都合もあるので、今回は挽肉でやってもらいました。

 

思いっきり叩きまくっていた女の子が

「ああ、ストレス解消できた。すっきりした!」

と後でわたしに教えてくれました。

 

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ナゲットを焼く

焼き物はみんな慣れたもので、焼き加減を聞きに来るくらいで、みんなそれぞれどんどん進めていってくれます。

 

「おいしそう! おなかすいたよー」

 

今年最後のクッキングもなんとか無事に終えることができました。

来年も子ども達の笑顔をたくさん見るためにがんばります。