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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

子どもクッキングは毎回なにが起こるかわからない

お題「わたしの仕事場」

先週土曜日は心配していた雨にも当たらず、無事に子どもクッキングの講師を務めてきました。

 

無事に…と書きましたが、料理講習会は毎回アクシデントでいっぱいです。

欠席が多くて、参加したのが結局ひとりだけで、マンツーマンでの講座になったり。

きゅうりのいろいろな切り方がテーマの回だったのに、用意していた20本のきゅうりを家に忘れてきたり。

炊き込みご飯を作るとき、炊飯器のスイッチを入れ忘れていて、時間になっても炊けてなかったり。

用意していた牛乳を子どもがこぼしてしまい、材料がたりなくなったり。

 

まあ、そのたびごとになんとかしてきました。

アシスタントがいれば、買い足しを頼んだり。

急遽献立を変更したり。

卵、牛乳系はいつも多めに持参して備えるようにしたり…

 

さて、今回はどうでしょうか。

 

メニューは炊飯器プリンと豚キム焼きうどん

どちらもコロナ禍の中、試食をしないで持ち帰りするメニューです。

それぞれが始めから最後までひとりで作ります。

 

手順としては、プリンの卵液の用意をして加熱する。

焼きうどんに入れる野菜を切って、うどんと炒める。

持ち帰るように容器や袋に詰めたら、あと片付けをする。

こんな流れです。

 

 

www.atorobin.com

 

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黒飴を使ったカラメルソース作り

以前の記事にも書きましたが、今回作るプリンはカラメルソースの代わりに黒飴を電子レンジで溶かし、紙コップに卵液と入れて、湯気が立つ炊飯器の中に入れて蒸すというやり方で作ります。

できたら、紙コップのまま持ち帰れるので便利です。

 

黒飴を溶かして板状にする作業は、子ども達みんな興味津々です。

飴が溶けていい匂いがしてくると、テンションもあがります。

冷ましてパキパキするのも面白くてしょうがないようです。

 

そのあとは卵液作りです。

ひとりに卵を3個ずつ渡します。

「たまごは1個分だけ白身と黄身に分けてね。

白身には黄身を絶対に混ぜないように。

あとで白身だけ泡立てるから。

黄身が混じるとうまく泡立てられないよ。

プリンにはたまご2個分と黄身1個分を使います。

こちらは全部混ぜるから、黄身が崩れたものでも大丈夫」

「たまご3個あるから、3回チャレンジできるよ!」

 

というわけで、卵の殻を使った白身と黄身を分ける作業にチャレンジです。

卵の殻にひびを入れたら、いつもは指をかけて横に開くところを、卵を立てた状態で持ち、ボウルの上で上半分の殻をはずします。

あとは殻から殻へ黄身を何回か移すうちに、白身がこぼれて黄身だけ残ります。

 

1回目ですんなりできた子は、2回目3回目に挑む子を応援しています。

きれいに黄身をこわさずに分けることができると、みんな自分のことのように大喜びです。

さいわいみんな3回チャレンジの中で、成功することができました。

 

 

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炊飯器に入れてみる

卵液ができると、あとは砕いた黒飴、卵液の順に紙コップに入れて、湯気の立った炊飯器に入れ、あとはスイッチを切り蓋をして蒸すだけです。

 

ここで、想定外のできごとが…

もともとこのレシピは5合炊き用の炊飯器を想定しています。

試作のときは、自宅にあるのが3合炊きだったので、それで試してみました。

ところが本番の調理室にあったのは、10合炊きの炊飯器でした。

 

紙コップはたくさん入るけど、お湯の量を減らさないと紙コップが倒れてしまう!

様子をみながらお湯を減らして蒸しました。

本番一発勝負です。

 

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完成!

幸いきれいにできました。

半端で残った白身は、粉砂糖を加えて泡立て、メレンゲにします。

 

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メレンゲクッキーに

口金付きの袋でしぼりだして、100℃に温めたオーブンで1時間焼きます。

ハートや星形など、好きな形に作ってもらいました。

 

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豚キム焼きうどん

火加減や野菜や肉を入れる順番など、それぞれの調理台を回って指導をします。

「肉の色が変わってきたから、キムチを入れていいよ」

「調味料をフライパンのふちからまわし入れて、じゅうじゅう音がしてきたら全体を混ぜて削り節をのせて火を止める」

できるだけ次のアクションを起こす目安を分かりやすく伝えるように、心がけています。

 

それとなにより大事なのが、味見です。

試食はNGですが、それぞれ味身をして最終調整をしてもらいます。

 

「できたら、うどん一本だけ食べてみて!

味が薄かったら、そばつゆを足そうね」

それぞれがフライパンから、自分の作ったうどんをつまみ上げて食べてみます。

「おいしい!」

 

参加者全員から最高の笑顔をいただきました。

 

これがあるから子どもクッキングの講師はやめられません。