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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

今回も盛り上がった子どもクッキングでした

今週のお題「盛り」

お題に乗って、4月の子どもクッキングで盛り上がったおはなしをします。

今回のメニューは「オムライス」と「ヨーグルトスフレ」の2品です。

 

オムライス

実はわたしが初めて子どもクッキングの講師をした時のメニューが「オムライス」でした。

炊飯器で炊き込んでチキンライスを作り、フライパンで薄焼き卵を焼いたらそれで包むという簡単なやり方です。

 

今回は受講生の調理スキルも高いので、もう少し本格的にやってもらいました。

 

玉ねぎとにんじんをみじん切りにして、2センチほどに切った鶏もも肉と一緒に、米と水とコンソメを入れて、炊飯器で普通に炊きます。

コツはちょっとだけ(3合で50mlほど)水を減らします。

ご飯をパラパラに仕上げたいからです。

 

炊きあがったら、よくかき混ぜる

フライパンにバターを溶かして、炊きあがったご飯とケチャップを加えて炒めます。

ケチャップは火を入れると、味に深みが出ます。

ご飯が焦げないように注意して全体をよく混ぜたら、チキンライスの出来上がりです。

 

このチキンライスを、フライパンに流した卵でくるんでオムライスを作ります。

ポイントは、①卵をよく溶くこと、②フライパンに卵を流す火加減に注意すること、③フライパンの角度やフライ返しをうまく使うこと。

 

の「卵をよく溶く」というのは、みんなのお得意技です。

「Aちゃん、たまごの溶き方はどうするんだっけ?」

「うん、たまごをボウルに割ったら、菜箸をボウルの底につけて…とにかく高速で横に動かして白身を切る!!」

 

高速で…というのは実はわたしは言っていないのですが、このやり方で子どもたちは白身が切れて完璧に黄身と混ざり合った溶き卵を作ってくれました。

 

の火加減は、油を敷いたフライパンを温めて、そこに溶き卵を菜ばしにつけて一滴落とします。

こちらもいままでの講座で経験済みです。

「先生、じゅっといったよー」

「そしたら、一気に溶き卵を流して全体に広がるようにフライパンをまわす!」

「おおー」

「火は弱火にしてね。この上にチキンライスをのせて巻いていくよー」

 

手をとりながら加減を伝えていきます

最後の卵でごはんを包んでいく過程がいちばん難しいかも。

フライパンの前方を低くして、トントン柄を握った手を反対の手で叩いて、卵とごはんを寄せていきます。

最後はフライ返しで形を整えていきます。

 

始めにわたしが見本でやってみたのですが、使ったフライパンが大きすぎて、なかなかうまく返せませんでした。

最後は気合でひっくり返して巻き込んだのですが、それまで見守っていた子どもたちからは歓声が。

やったー!

 

小学生でもこんなきれいなオムライスが作れます

 

ヨーグルトスフレ

材料一式

このスイーツも卵の使い方が肝のレシピです。

ふわふわのスフレにするために、卵は白身と黄身に分けて泡立てる「別立て法」で作ります。

「卵は白身と黄身に分けて、それぞれ砂糖を入れて泡だて器で泡立てるよー」

「ああ、例のアレだ!」

「こんどは失敗なしでできるかなあ」

 

子どもクッキングでは卵の割り方、白身と黄身に分けるやり方、泡立てるときと白身を切るとき、それぞれの菜ばしの使い方など、何度もくりかえし教えています。

白身と黄身に分けるのは、その中でも難易度が高いです。

 

今回はオムライスでも卵を使うので、「失敗してもオムライスに使える」と伝えて、とにかくトライしてもらいました。

黄身だけを割ったカラに残す

分けるときに黄身を壊して白身に交じってしまうと、うまく泡立たなくなります。

みんな真剣です。

 

結果、1回失敗した子がいただけで、みんなうまく分けることができました。

 

白身+砂糖を泡立てる

電動泡立て器の使い方にも慣れてきました。

 

黄身+白身+水切りヨーグルト+薄力粉

先に白身を泡立て硬めのメレンゲを作ったら、黄身もおなじように泡立てます。

しっかり泡立てた黄身にメレンゲの半部と水切りヨーグルト、茶こしでふるった薄力粉を加えてさっくり混ぜます。

最後に残りのメレンゲを加えて、泡を潰さないように混ぜたら生地は完成です。

 

あとは器に流してオーブンで焼き上げます。

ヨーグルトスフレの焼き上がり!

「おおふくらんできているー」

「おいしそう! 早く食べたい」

 

 

今回はNPOの方から見学の方がひとり来てくださり、お手伝いと写真撮影を引き受けてくれました。

「なんかみんな反応が早いですね」

「うん、こちらも毎回どこでウケを取れるか考えているのだけど、いつも予想外のところで盛り上がるので、予測不能です!」

なんて話しをしているうちに、すばやく片付けも済ませた子どもたちが帰っていきました。

 

この子どもクッキングもわたしが引き受けるのは来年の3月までです。

あと11回、毎回盛り上げてやってきます!