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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

子どもクッキング;豚キム炒飯とシュウマイが今回のメニューです

今年初の子どもクッキングを開催しました。

今月は中華風のメニューです。

 

シュウマイ

よく食べるものでも、意外と手作りしないメニューに「シュウマイ」があるかと思います。

子ども達に聞いたら、餃子は作ったことがあってもシュウマイは、皆初めてでした。

 

みじん切りにした玉ねぎに片栗粉をまぶし、豚挽肉とすりおろし生姜、卵に塩、砂糖、しょうゆを混ぜたものに加えて、全体をよく練ります。

あとは市販のシュウマイの皮に包んで蒸します。

普通のシュウマイ、手裏剣シュウマイ、花シュウマイ

手のひらをくぼめたところに皮をおいて、タネをのせたら形を整えながら包んでグリンピースをのせた「普通のシュウマイ」

のせる肉ダネは少な目にして、四隅をくつけるように留めた「手裏剣シュウマイ」

タネを団子に丸めて細く切った皮をまぶし付けた「花シュウマイ」

 

とりあえず3パターンの包み方を紹介して、あとは好きなように作ってもらいます。

どんどん作っていきます

好きな形に

たくさん作りました

形ができたら、あとは蒸し器で蒸します。

蒸し器に白菜を敷いてシュウマイを載せて

今回、家に大量にあった白菜を持ってきて、クッキングペーパー代わりに使いました。

くっつかないし、野菜の風味もプラスされるし、蒸し上がった野菜も一緒に食べられるし、いいことばかりです。

捨ててしまうキャベツの固い外葉を使うのもお勧めです。

 

お迎えにいらしたお母さまが、これを見てびっくりされていました。

理由をご説明したら、納得されて「家でもやってみます」とのことでした。

 

いい感じに蒸し上がってきました

 

豚キム炒飯

もう一品、豚キム炒飯を作ってもらいます。

普通に炊いたご飯と、長ねぎ、豚バラ肉、キムチを炒めます。

ご飯を炒める前のフライパンで半熟の炒り卵を作って取り出し、最後に再び混ぜ込んで仕上げるのがコツです。

 

暖かいご飯を使うことと、一人分ずつ炒めることで、パラパラ炒飯ができあがりました。

パラパラ炒飯の完成!

師範台で、作り方を説明しながら炒め方の見本をみせたのですが、そのときちょっとしたクイズを出しました。

 

「これを作るときの一番のコツは何だと思う?」

「たまごを先に炒めること?」

「火加減?」

「ごはんの崩し方?」

 

「みんなよく先生の説明をきいているねえ。

でもほかに一番大事なことがあるんだ」

「?」

「あ! 味見をすること?!」

 

1年生の時から6年生のいままで、この講座に通ってくれている女の子が正解を言ってくれました。

さすがです。

 

「そうだよー! 作ったら味見をして調整すること。

おいしく作って食べてもらうにはこれがいちばん大事!」

 

盛り付け見本

できあがった料理は、皆持参のタッパーに入れてお持ち帰りなのですが、盛り付け見本を作ってみました。

「先生、これどうやったの?」

いつも元気いっぱいの男の子が聞きにきてくれました。

 

「あ、これはね、この小鉢にご飯をギュウギュウにつめて、お皿で蓋をしたらひっくり返す! それでOKだよ」

「そうか! わかった!」

この講座では盛り付けまでできないのですが、きっと帰ってやってくれるでしょう。

こんな質問もとてもうれしいです。

 

完成したメニュー

片付けも終わって、帰り支度をし始めた子ども達が、いままで作ったレシピが入ったファイルを見せ合っていました。

「もうこんなにたまったよ」

「わたしなんてもう2冊目!」

「ぼく、ひとり暮らししたら、これ全部つくるんだ」

か、かわいい。

こんなふうに身につけていってくれると、本当にうれしいです。

 

子どもクッキングの講師を始めて、もう21年目になります。

そして、今年3月の講座を最後に講師を辞めます。

いままで出会った子ども達に、なにかを残すことができたら幸いです。