今年初の子どもクッキングを開催しました。
今月は中華風のメニューです。
シュウマイ
よく食べるものでも、意外と手作りしないメニューに「シュウマイ」があるかと思います。
子ども達に聞いたら、餃子は作ったことがあってもシュウマイは、皆初めてでした。
みじん切りにした玉ねぎに片栗粉をまぶし、豚挽肉とすりおろし生姜、卵に塩、砂糖、しょうゆを混ぜたものに加えて、全体をよく練ります。
あとは市販のシュウマイの皮に包んで蒸します。
手のひらをくぼめたところに皮をおいて、タネをのせたら形を整えながら包んでグリンピースをのせた「普通のシュウマイ」
のせる肉ダネは少な目にして、四隅をくつけるように留めた「手裏剣シュウマイ」
タネを団子に丸めて細く切った皮をまぶし付けた「花シュウマイ」
とりあえず3パターンの包み方を紹介して、あとは好きなように作ってもらいます。
形ができたら、あとは蒸し器で蒸します。
今回、家に大量にあった白菜を持ってきて、クッキングペーパー代わりに使いました。
くっつかないし、野菜の風味もプラスされるし、蒸し上がった野菜も一緒に食べられるし、いいことばかりです。
捨ててしまうキャベツの固い外葉を使うのもお勧めです。
お迎えにいらしたお母さまが、これを見てびっくりされていました。
理由をご説明したら、納得されて「家でもやってみます」とのことでした。
豚キム炒飯
もう一品、豚キム炒飯を作ってもらいます。
普通に炊いたご飯と、長ねぎ、豚バラ肉、キムチを炒めます。
ご飯を炒める前のフライパンで半熟の炒り卵を作って取り出し、最後に再び混ぜ込んで仕上げるのがコツです。
暖かいご飯を使うことと、一人分ずつ炒めることで、パラパラ炒飯ができあがりました。
師範台で、作り方を説明しながら炒め方の見本をみせたのですが、そのときちょっとしたクイズを出しました。
「これを作るときの一番のコツは何だと思う?」
「たまごを先に炒めること?」
「火加減?」
「ごはんの崩し方?」
「みんなよく先生の説明をきいているねえ。
でもほかに一番大事なことがあるんだ」
「?」
「あ! 味見をすること?!」
1年生の時から6年生のいままで、この講座に通ってくれている女の子が正解を言ってくれました。
さすがです。
「そうだよー! 作ったら味見をして調整すること。
おいしく作って食べてもらうにはこれがいちばん大事!」
できあがった料理は、皆持参のタッパーに入れてお持ち帰りなのですが、盛り付け見本を作ってみました。
「先生、これどうやったの?」
いつも元気いっぱいの男の子が聞きにきてくれました。
「あ、これはね、この小鉢にご飯をギュウギュウにつめて、お皿で蓋をしたらひっくり返す! それでOKだよ」
「そうか! わかった!」
この講座では盛り付けまでできないのですが、きっと帰ってやってくれるでしょう。
こんな質問もとてもうれしいです。
片付けも終わって、帰り支度をし始めた子ども達が、いままで作ったレシピが入ったファイルを見せ合っていました。
「もうこんなにたまったよ」
「わたしなんてもう2冊目!」
「ぼく、ひとり暮らししたら、これ全部つくるんだ」
か、かわいい。
こんなふうに身につけていってくれると、本当にうれしいです。
子どもクッキングの講師を始めて、もう21年目になります。
そして、今年3月の講座を最後に講師を辞めます。
いままで出会った子ども達に、なにかを残すことができたら幸いです。