今日は雲が多かったのですが、お天気だったので、久しぶりに布団を外に干しました。ずっと花粉症のために干せなかったのです。
ところが次第に黒雲が空に広がり、雨がパラパラと降ってきました!
「雨ふってきた!」
「布団は頼んだ! 洗濯もの入れてくる」
と主人に叫んで、わたしは干してある洗濯物を取り込みに行きました。
「洗濯物は濡れてもまた洗い直せばいいけど、布団はそうはいかない。二人で協力して布団を取り込むことが先じゃないの」
とあとから主人に言われて、自分の行動を反省しました。
とっさに何が最優先か判断して動けるひとはすごいです。
さて、この前の「人前で話すとこと」の続きです。
大勢の子ども達を前にして、声を出すのが恥ずかしくなくなってきたころに、そろそろ再就職したいと捜していた仕事が見つかりました。さらに同じ時期に栄養士のNPO法人にも参加して活動をするようになり、忙しくなってきました。
自分の経験を話にうまく盛り込む
NPOでは料理講習会の講師を初めて経験しました。
まずは受講生の方の前で栄養に関する講義をして、そのあとで調理の実習をし、試食して終わりというものでした。
これもいい経験になったのですが、その後にやったNPOの講師を集めて勉強会の時に、いいアドバイスをいただきました。
勉強会では、2人くらいのメンバーが、料理講習会でやった講義の内容を他のメンバーの前で実際と同じように話して、それに対してほかのメンバーがアドバイスをするのです。
自分で発表する時にもらうアドバイスも助かるのですが、他の方の講義の仕方を聞くのも面白く、勉強になります。
アドバイスでは、
「目を合わせていないよ」
「早口過ぎる」
「本当に、と何度も言ってるよ」
などなど、いろいろな指摘が出てきました。
すごくいいなと思ったのは。
「話の中で一番印象に残ったのは、あなたが自分の経験を話したところ。その部分だけは原稿も見ないで顔を上げて話していたよ。すごく説得力があった」
という指摘でした。
私の発表に対してではなかったのですが、確かにその通りで、聞いていたわたしも「これは覚えておかなくちゃ」と深く納得しました。
その話を聞いてから、自分が話をする時に、いかに自分の経験をうまく盛り込むかを考えるようになりました。
はじめての講演会での失敗
それから主婦や男性や子どもや妊婦さんなど、いろいろな人たちに対して料理講習会をやってきました。
ある程度経験を積んだころに、NPOに対して講演の依頼が、ある食品関係の企業からありました。その企業の勉強会のため「食育」に関しての講演をしてほしいということでした。
その頃のわたしは2人の子どもの子育てをしながら、幼稚園の給食を作る仕事をしており、子どもクッキングの講師も継続していました。
私が子どもに関わる仕事が多いということで、NPOの代表からわたしの方に講師の依頼があり、お引き受けしました。
初めての講演のために資料もたくさん集め、笑えそうなネタもいくつか仕込んで当日に備えました。
話したいことのポイントも決まっているし、時間調整も大丈夫。
さて、本番ではなんとか時間内に話したいことはうまく話せたとは思うのですが、話を繋ぐ接続詞「だから」「そして」「大事なのは」などを何度も繰り返してしまったり、「えーと」とひっかかってしまったり、話しながら焦るところが何度もありました。
講演が終わると緊張の糸がぷっつり切れてしまい、聞いてくれた方の質問を受けた時に、とっさに相手の質問の意味が取れなくて、口ごもってしまいました。
質問者の方は、気を使って質問の内容を変えて再度質問してくださいました。
集中力が切れてしまい、相手のいうことをきちんと聞き取れなかったことは今でも深く反省しており、それからはそのようなことのないように心がけています。
その後、気をつけていること
それからもさいわいなことに何度か講演会をする機会をいただいています。
前回の講演会での失敗を繰り返さないように、その後は話す内容を原稿に仕上げてから本番に臨むようにしています。
作った原稿を何度も何度も声を出して読み込むのです。
声を出して読むことで頭に入りますし、読んで引っかかるところは徹底的に直します。
接続詞をひとつ間違えただけで、受け取る側の印象も変わりますし、伝えたいメッセージがうまく伝わらないこともあります。
本当に暗記するまで読み込んだ原稿を持って、講演に臨むと余裕も生まれて、話を聞いている方の顔や様子がよく見えるようになります。
そこまでいくと、アドリブも入れられようになります。
まだまだ勉強中ですが、以前のように緊張であがってしまったり、集中切れをしたりすることはなくなりました。