今週のお題「復活してほしいもの」
お題を聞いてまず浮かんだのが、本屋さんです。
子どもの頃から本を読むのが好きで、行動範囲が広がるたびに新しい書店を見つけていくのが楽しみでした。
高校時代はバス通学でしたが、学校帰りは徒歩でバス停4つ分を歩いて帰宅します。
その間、5つの書店をはしごして帰っていました。
書店によって、文庫の品揃えが良いところ、画集や写真集、専門書、雑誌類など扱う種類が多いところ、漫画のコーナーが広いところなど個性があって、それぞれ違う目的で利用していました。
大学に進学し岩手の実家から宮城の仙台市で暮らすようになりました。
仙台は学生が多い街だったので、本屋さんの数やその規模も大きく、駅前だけでも10軒以上は余裕でありました。
エンドーチェーンや藤崎など、デパートにも普通に本屋が入っているいい時代でした。
初めてアルバイトをしたのも、本屋さんでした。
専門書のコーナーのレジ打ちです。
購入後の本にカバーを付けたり、図書券を箱詰めして包装したり、なにより接客のあれこれをしっかり教えていただきました。
クラスメートや大学の教授が来店して、「あれあれ」と言われて「がんばって」と笑顔で応援されたのもいい思い出です。
就職した東京では、専門性が高かったり、扱っている本の数が尋常じゃない本屋さんとの出会いがありました。
池袋のリブロで、まさかないと思っていたフォロンという好きな画家の画集に出会えたり、青山ブックセンターでそのマニアックな品揃えと本の展示の独特さに衝撃を受けました。
ここ2、30年で、本屋の数は減る一方です。
小さな本屋が潰れ、残っているのがチェーン店の本屋だけになってきています。
2015年にはリブロ池袋店が閉店。
青山ブックセンター2004年閉店した後、他社の傘下に入って本店は復活したようですが、他の店舗の多くは閉店したようです。
仙台のアルバイトした書店もいまは閉店。
ほかにも仙台でおなじみだった本屋が何軒もなくなっています。
チェーン店の本屋さんに行っても、こちらがほしいあまり売れ筋ではない本は手に入らないことが多く、結果としてネットで購入することが多くなってしまいました。
自分が目的としている以外の本を手にとるという醍醐味も本屋さんにはあるので、ほんとうは足を運んで買いたいのですが。
本日の雪
関東地方は天気予報通りに雪になりました。
いまのところ、道路に積もるほどの雪にはなっていませんが、明日にかけてまた降りませんように。