「好きだった給食のメニュー」というお題、考えてみました。
給食を食べていたのは、幼稚園、小学校のときです。
食が細い子どもでしたので、完食するのが大変でした。
特に小学校の頃は「残さず全部食べること」が強く指導されていた時代だったので、終わりの会のときまで、パンをもぐもぐ食べていた記憶があります。
牛乳も好きではなかったし、野菜も肉もいやいやながら咀嚼して飲み込んでいた気がします。
そんな中、出るとうれしかったメニューは「揚げパン」です。
コッペパンを揚げて白い砂糖がたくさんまぶしているアレです。
手で触ると油と砂糖でべたべたするので、先割れスプーンで刺して食べていました。
揚げてから時間が経過しているので、パリパリというよりしんなりして、刺しにくいのですが…
ボロボロ落ちる砂糖をできるだけこぼさないように、ちょっとずつかじりついていました。
【中古】 Jドリーム 小学校の給食 02.あげぱん・シチュー(昭和30年代) 価格:380円 |
上のフィギュアのような組み合わせの給食でした。
さいわいなことに中学高校と進むにつれて、驚くほど好き嫌いがなくなり、食べる量も多くなり、食べるスピードも速くなっていきました。
嫌いだった牛乳も、濃厚な小岩井牛乳の味を知ったら、好きになりました。
自分の子どもの様子を見ていても、好き嫌いというのはある日突然解消されることがあるので、お子さんの好き嫌いに悩む親御さんに対しては、ぜひともあきらめずに食卓にのせ続けることをお勧めします。
余談ですが、いやだった給食時間も高学年になって、給食委員になってからは好きな時間になりました。
当時の給食委員のお仕事は、給食着の持ち物チェックと、食事前に手をふくお手拭き(消毒アルコールの入ったタッパーに紙ナプキンが浸かっていて、ピンセットで挟んで取り出す)を配ること。
あとは、教室にある黒板の「3色の円グラフ」に献立表に書いている、食品を書き写すことでした。
いわゆる3色食品群という食育指標で、赤がからだをつくるもと、黄色がエネルギーのもと、緑がからだの調子を整えるという分類です。
赤色のところに豚肉、牛乳。
黄色にご飯、食パン。
緑色にほうれんそう、バナナ。
これをチョークで書いていきます。
この3つのお仕事はどれも大好きだったので、続けて給食委員に立候補してたら、最後は給食委員長になっていました。
このあたりが、わたしの栄養士というお仕事を選んだルーツかもしれません。
価格:1,620円 |
それから何十年も経って、自分が管理栄養士になって、給食を作る側になっているとは…
幼稚園で3年間給食の調理に携わっていたのですが、「揚げパン」も作りました!
パン屋さんに特製の小さめのコッペパンを焼いてもらって、大きな回転鍋に油を入れて高温で揚げていきます。
パンはとにかく油をよく吸うので、短時間でカラリと揚げるのがコツです。
あとは、熱いうちにきな粉砂糖やココアをまぶしてできあがり。
幼稚園の子ども達にも揚げパンは人気メニューでした。
自分で作った揚げパンは、なつかしく、とてもおいしかったです。
Oisix特別お題キャンペーン「好きだった給食メニュー」