午後のまったりとした時間が流れる中、主人から突然の問いかけがありました。
「ホットケーキの提供は可能?」
「なぜホットケーキ?」
「ケーキ的なものが食べたいんだけど、買いに行くのは面倒くさい。ホットケーキならばでっちあげられるんじゃないかと考察して」
「できるよ」
「おおう」
「ホットケーキミックスはないけど、小麦粉とベーキングパウダーでできる。さいわいバターとメイプルシロップもある。運がいいね、お客さん」
「お願いします。作ってください」
「パンケーキでいいよね」
「ホットケーキとパンケーキは同じものを言うのだよ」
「なんか偉そう」
「いえ、あなた様の御心のままに作っていただければ幸いです」
というわけて、おやつにパンケーキを焼きました。
ヨーグルトパンケーキ
ヨーグルトがあったので、牛乳の代わりにヨーグルトを加えました。
よりふっくらなめらかな仕上がりになります。
パンケーキは弱火でじっくり時間をかけて、ふくらましながら焼くのがコツです。
熱くなりすぎないように、ときどきフライパンを火から外して、濡れふきんの上に置いて底を冷やしながら気長に焼きます。
「ご満足いただけたでしょうか」
「ふぁんふぉくしふぁ。しぇふほもにふぉあいふぁぷひたひ」
「それ、何語?」
「失礼。満足した。シェフ殿にご挨拶したい」
「すなおにおいしいって言え」
子どもたちも独立して出ていったので、パンケーキを作るのは久しぶりです。
寒さも感じるようになってきた季節に合って、ほっこりおいしかったです。