料理講習会の講師を始めてもう十数年になります。
対象は家庭の主婦、男性、子どもなどいろいろですが、料理を作り慣れていない方に向けてレシピを考えています。
初心者向けのレシピを作るポイントはいくつかあり、今は4つの点に注意しています。
・使う道具をはっきり書く。
「卵を泡立て、ふるった粉を混ぜる」ではなくて
「ボウルに卵を割り、泡だて器で泡立てたらふるった粉を混ぜる」
まず、ボウルと泡だて器を用意して・・・から説明が必要なので。
・火加減を書く。
強火か弱火か、弱めの中火か。
火加減を意識することで、料理の失敗がかなり減ります。
・作業の目安を書く。
「野菜を炒めて、豚肉をさらに加えて炒めて調味する」は
「野菜を炒めてしんなりしたら、豚肉を加え色が変わるまで炒めて調味する」
・作り方や材料の並び順は作業工程に合わせて。
当たり前のことですが上から順番に見ながら作っていくので、あっちこっちに作業が飛んでしまうと材料の入れ忘れなど起こりがちです。
以上です。
ざっくりここだけでもしっかり押さえていると作業がしやすいし、失敗なく作れると思います。
料理講習会に参加して、「料理を作ることができた。わたしすごい」でもいいのですが、講師としては「せっかく覚えたのだから、家でも作って家族にも食べてもらいたい」と思ってもらえたらうれしいです。
うちに帰って作ってもらうためにも、講習会で渡すレシピが重要です。誰でもわかりやすく、間違いやすいところはないように注意して作っていかなければなりません。
やっぱりここがいちばん大変ですが、おもしろいところです。これからもがんばって作っていかなきゃ…