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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

「カラクリオデット」前向きなヒロインが愛おしい

お題「我が家の本棚」

カラクリオデット鈴木ジュリエッタさんの作品で、全6巻です。

この作者さんは「神様はじめました」というTVアニメで知っていたのですが、漫画は読んだことがありませんでした。

主人がネットの無料公開で読んで

「これは続きが読みたい」

と調べたところ、かなり古い作品だとか(コミックスの奥付をみたら2006~2008年発行)。

それでも絶版にはなっておらず、新刊で購入できました。

ずっと売れ続けているのですね。すごい。

 

カラクリオデット」の主人公オデットは、天才科学者吉沢博士に作られたアンドロイドで、それを隠して高校に通い始める…

こんな設定から始まる物語なので、ありきたりなお話かなと危惧したのですが、読み進めるうちにそんなことはどんどん吹き飛んでいきました。

オデットがとにかくまっすぐで愛らしいです。

「おいしい」とは、「さびしい」とはどういうことなのか、「好き」とは何か、「胸がきゅー」とするのはなぜ、どうして起こるのか。

とにかく人の世界に入っていくと、オデットには理解できないことがいくつも出てきます。

 

でも、オデットがわからないことって、わたしたち人間でもわからないことです。それでも、何となくこんなものだろうと思ってやり過ごしているだけで、正面から取り組むとオデットと同じく悩み、考えてしまうのです。

「迷惑だ」と言われてその言葉通りに受け取っていいのか?

「帰れ」と言われてそのまま帰ったら、相手はどんな気持ちになるのか?

 

オデットは人間やアンドロイドたちと関わりながら、ひとつひとつ学んでいきます。

いろいろハードな展開はあるのですが、オデットの前向きさは関わる人たちをどんどんよい方向に変化させていきます。

 

個人的に一番好きなキャラクターは、オデットを作った吉沢博士です。

「俺は オデットのネジの1本まで愛している!!」

というセリフが大好きです。

 

とにかく会話のセンスがよくて、物語的にはハードな要素がたっぷり入っているのに何度も大爆笑させられました。

この方の他の作品もぜひ読んでみたくなりました。