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楽しい毎日と、あとちょっと食のお話

ろびんのお部屋です。管理栄養士なので、栄養関係の話を中心にして、仕事の話、家族の話、読んだ本の感想を書いていきます。

里芋の思い出

今週のお題「いも」

きのうに続いて「さといも」のおはなしです。

わたしがさといも好きなのは昨日も書きましたが、小さな頃から身近にあって食べ慣れていたというがあると思います。

岩手生まれなので、味噌汁の定番の具でした。

東北地方で食べられているいわゆる「芋煮」も岩手では「いものこ汁」といってよく食べていました。

 

「芋煮」

山形の郷土食として有名ですが、岩手、秋田、宮城などでもさといもを使った汁はよく食べられています。

地方や各家庭によって、使う材料や味付け、呼び方が変わります。

ざっくりと県で分けてみると、山形は「芋煮…牛肉でしょうゆ味」、岩手・秋田は「いものこ汁、なべっこ…鶏肉でしょう油味、味噌味もあり」、宮城は「芋煮、いものこ汁…豚肉、しょう油味」こんな違いがあります。

 

わたしは仙台の大学に進学したのですが、大学のサークルの行事として「芋煮会」に参加したとき、この地域差はひしひしと感じました。

地元宮城県以外にも東北の他の県から集まったメンバーで、「芋煮」を作ることになった時、「え、牛肉以外の選択肢があるの?」「しょうゆ味?うそでしょ、味噌以外ないよ」と戦争状態に…

東北以外からきているひとたちは「なんでこんな言い合いになるんだ」と不思議そうでした。

 

「さといもといものこ」

いわゆる「里芋」のことを岩手では「いものこ」と呼びます。

大きな親芋があって、そこについた子いもをのことを指すからです。

もちろん親芋も食べます。

小さく切って味噌汁に入れたり、茹でてひと口大にしたものを軽く手で押しつぶして、わさび醤油をつけて食べたりしていました。

書いているうちにつぶし芋の味を思い出してきました。

なつかしいなあ、食べたい。